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DroidKaigi2025に参加してきました!

会場のパネルの前で、7人でDroidKaigiのボードを持ったりポーズを取ったりしている
集合写真
こんにちは、24卒モバイルエンジニアのhamatatsuと25卒モバイルエンジニアのinatakuです!

9/10〜9/12に開催されたDroidKaigi 2025に参加してきました!

会場には様々なブースがあり、クイズを楽しんだり技術的な質問をしたりと、参加者同士の交流が盛んに行われていました。

ホール内で、ブースが並ぶなかを参加者が歩いている
会場の様子

今年は特に「AI/LLMのアプリへの統合」と「Kotlin Multiplatform (KMP) の実践的導入」に関するセッションが目立ち、Android開発の次の大きな波を強く感じるカンファレンスでした。

1日目ワークショップ

ワークショップの様子 スクリーンにワークショップのタイトルがあり、大勢の参加者が座っている
ワークショップの様子
今年はJetBrains社のエンジニアからCompose Multi Platformについてのハンズオンがありました。

普段書き慣れているcomposeでiOS/Webも一気に書ける体験は非常に良かったです! KMPよりも共通化できる部分がかなり多く開発体験もスムーズで、機会があれば積極的に使っていきたいと感じました。

2, 3日目セッション

セッション会場にはそれぞれAndroid Studioの歴代バージョン名がつけられていて、謎の生き物が待ち構えていました。

2つの会場の入口。それぞれにMEERKATとNARWHALと書かれたパネルがある
セッション会場の前の様子

中でも特に印象に残ったセッションをいくつか紹介します。

GenAI for Android Developers(Android開発者のためのGenAI)

speakerdeck.com

Google Pixel に組み込まれている Gemini nano や、 Gemma などのローカルLLMを利用するときのポイントや、プロンプトの作成方法などを紹介されていました。ローカルLLMではまだ実用のためには精度が足りないのではないかと考えていましたが、用途を絞ることで十分活用できるものになっているとのことでした。プロンプト作成については「これはあなたのキャリアに重要です」などと感情に訴えかけると良いという独特なコツが紹介されていました。

手元にスマートフォンという強力な計算リソースがあるわけですから、ローカルLLMを利用すればそれを上手く活用できるようになる気がしました。また、AIエージェントを作る際の汎用的なプロンプト作成方法も学ぶことができ、今後のAIプロダクトに活用できそうです。

Cache me if you can

speakerdeck.com

Androidにおける、Gradleキャッシュの仕組みについての解説です。AGP(Android Gradle Plugin)がどのようにInit、Config、Executeのサイクルを回しているか、そして何がキャッシュを阻害するのか、どうすれば上手くキャッシュを使えるかを紹介されていました。

freeeのアプリは長い歴史の積み重ねによって、過去のバージョンで使われていた設定や、staging環境と本番環境などのfreee内の定義が入り混じり、Android初学者の新卒には手をつけることが難しい状況でした。単なる設定例の紹介にとどまらず、何から手を付けるべきか、Gradleキャッシュの仕組みや公式ドキュメントのどこを参照するべきかなど、教科書のようにわかりやすい講演でした。

Breaking Up with WebView

speakerdeck.com

WebViewの代わりにバックエンドからJSONを受け取り、KMPで共通化されたロジックで解析して各プラットフォームのネイティブ(Compose/SwiftUI)で描画する面白いアーキテクチャが紹介されました。

freeeでもWebViewを利用している画面は少なくなく、選択肢として非常に面白いと感じました。

セッション以外のハイライト

夏祭りコーナー

屋外の夏祭りコーナ、射的と輪投げ、ビール 会場には射的や輪投げなど、夏祭りを模した遊びのコーナーもあり、リラックスした雰囲気で他の参加者とコミュニケーションを取るきっかけになりました。

マグロ解体ショー

マグロの解体ショー、大きなマグロに包丁を入れている アフターパーティは、豪華な食事や飲み物とともに、交流の場として大変盛り上がりました。特に注目を集めたのが「マグロ解体ショー」で、その場で振る舞われた新鮮なマグロは圧巻でした。

おわりに

今回初めてDroid Kaigiに参加しましたが、Android開発の基礎的な内容から最新技術まで幅広く学ぶことができ、とても楽しい経験となりました。 この経験を活かして、今後の開発に取り組んでいきたいと思います! 最後までお読みいただき、ありがとうございました!