会計 freee のアプリケーションエンジニアの id:him0 (@him0net) です。自分は2017年4月に freee に入っているので、4月で丸3年となりました。相変わらず自ら手を動かしてコードを書くことが好きなのですが、チームのマネジメント業務も始め、チームのパフォーマンスを出すという課題にも取り組んでいるこの頃です。
3年前、自分は新卒としてfreeeに入社しプロダクトチームに迎え入れられたわけですが、今年はプロダクトチームとして新卒たちを迎える、新卒研修の運営をおこなったので、freee のプロダクトチームの新卒研修の紹介をフルリモートでの実施という今年らしい切り口を加えて紹介したいと思います。
freee のプロダクトチームの新卒研修
freee のプロダクトチームは、エンジニアと UI/UX デザイナーを内包した概念です。プロダクトチームの研修は、エンジニアと UI/UX デザイナーいずれも隔たり無く参加する研修となっています。内容としては、実際にプロダクトを作ったり運用するため必要な知識を一通り見て、手を動かすことを目的としています。学生時代は研究に没頭してチーム開発をしたことがない新卒メンバーにとっては、web の技術やチーム開発を知る機会になったり、UI/UX デザイナーとして入社した新卒メンバーにとっては、これからの業務でどこまで触るか分からない技術をとりあえず一回触ってみるという体験をできる機会にもなっています。
新卒研修の構成
研修自体の構成は「講義と課題を交えた研修」と「チーム開発研修」の2部で例年実施しています。
前半の「講義と課題を交えた研修」では、「webアプリケーションの基本的な仕組み」、「AWS インフラ」、「デザインシステム」、「アクセシビリティ」、「データベース」、「Git」、「開発プロセス」、「QA の取り組み」 などを取り上げそれぞれの開発チームのメンバーが実際の現場の情報を交えて講義を行い課題を出します。プロダクト開発において知っておくべき知識のベースを合わせることを目的として、メンバー同士で得意・不得意をカバーしながらそれぞれの分野に取り組むためのきっかけを与えることを目的に講義を依頼をしています。
後半の「チーム開発研修」では、実際にチームに分かれて約1ヶ月間かけて開発を行います。与えられた課題に沿って、根本的な問題はどこなのか、それを解決する仕組みはどう実現するのかを考え、デザインに起こし、実際に動くようにインフラを作り web アプリケーションをつくり、UI を作り込んでいくところまでチームメンバーで分担しつつ開発を行っていきます。また、最終フェーズでは、他のチームの QA テストを実施して、最後の最後まで、動くことにこだわる開発研修です。
後半の研修は、最終日にプロダクトチーム向けに成果発表会を行います。また、チーム開発研修の様子をメンターや、運営チームは観察して配属を決定します。配属は、成果発表会の最後に発表する形になるので、新卒メンバーは2つの要素にドキドキしながら、成果発表会にのぞみます。
フルリモートでの新卒同士のコミュニケーション
freee は、コロナウイルス感染拡大防止として、3月よりフルリモート体制に移行していたため4月1日の入社式をオンラインで開催しました。また4月、5月もフルリモート体制を継続したため新卒研修もフルリモートでの実施になりました。
初めて入社する会社がいきなりフルリモートでの研修になるということで、参加者と講師陣ともに不安の声があったのですが、いざ始まってみると前半の「講義と課題を交えた研修」自体は、スムーズに進行しました。一方で、新卒同士の横コミュニケーションがなかなか取れないという課題が浮き彫りになってきました。
しかし、後半の「チーム開発研修」が始まると自然とこの課題は解決されていきました。チームでのコミュニケーションが活発になり、そこから自ずと、他のチームにちょっかいを出すムーブメントが始まり、結果として全体のコミュニケーションが行われる状態になったからです。まずはじめに話しかけられる相手を作ることが、全体のコミュニケーションを作るために大切だということを学びました。
フルリモートでの既存メンバーと新卒のコミュニケーション
オフィスと違い、フルリモートの新卒研修は、研修に関わっていない社員が察知しにくいという問題があります、このあたりは感覚的な話なのですが、新卒を迎え入れる雰囲気を高めるというのが、フルリモートでは非常に難しいです。
運営チームとしてできることをしようということで、成果発表会は気合を入れて、新卒研修を終わって、こんなメンバーが配属されるよ感を発信出来る取り組みをしました。具体的には社内 SNS のライブ機能を使って、どんな新卒メンバーがどんなものを作り、どんな苦労をしたのかを顔が見える状態で配信、見ている人もリアルタイムで反応できる場を作りました。社内 SNS の配信はアーカイブも残るので、ライブに参加した人だけでなく、リアルタイムで見れない人に対しても新卒メンバーのことを知る機会になると思います。
全体を終えて
全スケジュール終了して間もない状況なので、まだまだ振り返り切れていない部分もあるのですが、滞りなく完遂できて一安心した状況です。良かった点や、反省点や、今後のリモートでのチームビルディングに活かせる部分もあると思うので、しっかり振り返りを行い社内に広く発信していきたいと思います。
研修に参加したメンバーの感想には、チーム開発の楽しさや、難しさを振り返るものが多く見られました。運営チームとしてもそのあたりは、体感してほしかった要素なので、感想として上がってきたのは、すごく嬉しかったです。
そういえばチーム開発が経験ができる、freee Summer Internship 2020 の募集がありますね(自然な導入)。freee のインターンは現場で実際に手を動かして、実際にお客さんに価値を届けきるところまで経験が出来るインターンとなっています。仕事で、チームで、コード書くことが想像できない、楽しいのかな?って思っている方は是非応募し、体験してみてください。多くの人がこの楽しさ、やりがいに気がつけることを心より願っています。