アクセシビリティ、実践してる?

こんにちは、PRのイチダです。今回はUIや開発面での話題ということで、Developers Blogにお邪魔させていただきます。

国内最大級のアクセシビリティカンファレンス 、「Japan Accessibility Conference(JAC)」〜アクセシビリティのこれまでとこれから〜 に参加してきました! 社員が登壇したセッションのレポートを通して、freeeが、全ての人にfreeeの実現する価値を届けるために目指していることを紹介していきます。

Japan Accessibility Conference 会場写真

Yahoo! 、サイボウズ、サイバーエージェント など各社の講演やYahoo!Koreaの元CEOであるKim Jinsoo氏の基調講演など、アクセシビリティの牽引者たちが揃って講演をする、アクセシビリティ好き(?)垂涎ものの大規模!豪華!なイベントでした。freeeからは社内のアクセシビリティ第一人者、MAGIこと伊原力也が登壇しました。

当日のスライドはこちらからご覧いただけます。

アクセシビリティって何?

ここまでアクセシビリティと連呼してきましたが、そもそもアクセシビリティとは何なのでしょうか。

登壇の様子「アクセシビリティなんらか取り組んでいる?」

プレゼン冒頭の、『アクセシビリティに何らか取り組んでいるか?』という伊原の問いかけに、「アクセシビリティを実践している」と手を挙げたのは会場の中の3割5分。

しかし、アクセシビリティとは

実は会場のほとんどの人が実践しているものだそうなのです。

それは、ウェブ自体が圧倒的にアクセシビリティを実現しているから。

例えば店で洋服を買いたいとき、店に移動しなければなりませんよね。 そこには歩く、電車に乗る、駅の表示を見る...など、様々な障害があるんです。

しかしネット通販であれば、歩かなくても、電車に乗らなくても、駅の表示を見なくても、インターネットでアクセスすることによって自宅から洋服を買うことができます。 物理的に移動することに伴う障害を取り除いていますね。

つまり、ネット通販はアクセシビリティを実現しているのです!

「使いやすさ」とはどう違うの?

では、アクセシビリティは「使いやすさ」(ユーザビリティというそうです)とは何が違うのでしょう?

ユーザビリティはある状況での使える度、 アクセシビリティは使える度合いの広さとのこと。

登壇の様子「子どもにメガネを壊されたときは画面が見えなくなる」

つまりアクセシビリティは...

障がい者・高齢者のためだけではなく、腱鞘炎などトラブルで一時的にサイトが使えない人にも使いやすい。 つまりアクセシビリティとは、使える!と感じる人の範囲が増えることと言えるそうです。

では、どうアクセシビリティを上げていくの?

登壇の様子「ヒューマンリーダブル:人間にとって使いやすくする」

まずは人間に理解しやすくするために、

  • 見やすい、聞きやすくする
  • 誰でも操作できるようにする
  • 読みやすく、予測ができるようにする

次に、機械側で対応しやすくするために、どんな状況にも応用できるようにします。

登壇の様子「マシンリーダブル:プログラムで解釈できるようにする」

目の見えない方は、音声読み上げなどのデバイスを各自使います。例えば電子書籍で音声読み上げ機能を行うと、目次や見出しを読み上げてくれたりします。

これは、コンピュータのプログラムに「これは見出しですよ」と教えている印があるから「見出し」と読み上げられるのです(HTMLのマークアップで実現されています)。

つまり、最も多くの人に伝わるものは音声でも画像でもなくテキストなので、「これは見出しだよ!」とコンピュータのプログラムにしっかり示すことが大事なのだそうです!

こう聞くと既に実践しているものだったり、小さな工夫からすぐに始められるものばかりですね!!これを知っているだけでも役に立ちそうです。

それって...?

確かに、全ての人が使えるようにって大事だよね。 でもそれってただの正論じゃない?利益を上げなければならない、会社としてやるべきことなの?という疑問が浮かぶのは当然のこと。伊原はビジネスの観点からアクセシビリティを進める意味を解説していきます。

Q:でもアクセシビリティって利益につながるの??

A:まず、高齢者の方や弱視の方など、これまでウェブページを見るのが難しかった客層も取りこぼさなくなります。これは単純にアクセス数の母数が増えるという点で利益につながります。

Q:守りのイメージだよね。もっと攻めたくない?

A:テキストで書くと他サービスが情報を取得しやすいので取り上げられやすくなります。また音声読み上げの機能の実装など、ウェブコンテンツの可能性を広げる攻めの一手になります。

Q:コストがかかりそうじゃない?

登壇の様子「個別対応が減ればコスト削減&品質の安定の効果がある」

A:アクセシビリティは幅広い環境に全体適応させる考え方なので、モバイルごとやデバイスごと、バージョンごとの個別対応が減ります。つまり、一貫した開発になるので、個別対応が減るため改良やメンテナンスがより簡単に終わり、長期的にはかかるコストが減ります。

Q:それって、今やらなきゃいけないの?  

A:アメリカやカナダ、韓国など全世界的に法制化されてきていて、国によってはアクセシビリティがないと罰金を取られる国もあります。日本も法制化を進めていく動きなので、今やるべきなんです。

なるほど、ITをビジネスにしているからこそ、アクセシビリティを上げる意味があるんですね。ただ社会的意義があるからやろうということではないと知りました...!

これからのfreee

実はMAGIさんはアクセシビリティの専門家で、今年10月に入社したばかり。アクセシビリティの概念を、全社員向けに毎週行われる社内情報共有会「all hands」や社内SNSを通じて、社内にものすごい説得力で広めてくれました。

freeeはミッションである「スモールビジネスに携わるすべての人が創造的な活動にフォーカスできるよう」を胸に、文字通り「すべての人」にプロダクトを届けられるように進んでいきます。

全ての人がビジネスしやすくなる世界を実現するために、freeeにあなたもジョインしてみませんか?

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2017年も開発合宿を行いました

こんにちは、エンジニアの id:ymrl です。今回は先日 freee の開発者全体で行った1泊2日の開発合宿のご紹介をします。

集合写真

freee の開発合宿

freee が開発者全体で開発合宿をやるのは2回目で、前回は昨年10月に、リソル生命の森 で行いました。

qiita.com

今回の開発合宿の舞台は 観音崎京急ホテル で、三浦半島の海に面したきれいなホテルでした。参加者は約100名と、昨年に比べて大幅にパワーアップしました。

参加者のなかには家族の都合などで宿泊や移動ができない人も多いため、家やオフィスからリモートで参加したり、最後の成果発表だけ参加する、という人もいました。

開発合宿の雰囲気

開発の部屋としてホテルの宴会場をお借りしました。

開発部屋全景

海に面しているだけあって眺めのいい席があったり、

海を背景に開発する人たち

なぜか床に座り込んで開発する人がいたり、

床に座り込む人たち

各自思い思いの場所で思い思いの姿勢で自由に作業を進めていました。

演台で作業する人

中には近くの芝生でピクニックをしたりする人も現れました。

ピクニックする人たち

開発に必須なインターネット回線は、Ethernetスイッチと無線LANアクセスポイントを数台持ち込んで、ホテルのインターネット回線に接続して使用しました。何度か接続が途切れるトラブルがあったのを、ホテルの方にも協力していただき、1階から2階までLANケーブルを引き回してどうにか回線を復活させる場面もありました。(「人権が回復した!」と歓声が上がりしました)ホテルのスタッフのみなさまには大変お世話になりました。ありがとうございました!!

開発合宿の目的:みんなが楽しんで開発だけに集中できること

私から見て、freeeの開発者は楽しく開発を進めている人が多いです。freeeのミッションである「スモールビジネスに携わるすべての人が創造的な活動にフォーカスできるよう」を実現するために何が必要なのかを自分たちで考え、主体性を持ってサービスを作っていける環境になっていると思います。しかし、普段の業務はどうしてもいろいろな問い合わせや、チーム内外の調整や打ち合わせなど、本当に開発 “だけ“ に集中できるとは限りません。

開発の様子

開発合宿は、たった2日間でもそれらから離れて、本当に今必要なもの、将来必要になるものについて、各人が考えたものを集中して取り組む機会として開催しました。これが実現できるのも、開発者以外の部署の理解とサポートがあってのことです。

結果として、今回は99個(ほぼ参加者1人あたり1個)という数のプロジェクトが一気に立ち上がり、その中にはすでにリリースされているものもあります。これからも、開発合宿の成果はこれからもリリースされ、freeeのサービスの改善は続いていきます。ご期待ください!

UXデザイナーが集うイベントのUXデザイン

UX MILK Workstyle 09 feat. freeeで登壇する伊原力也の写真

こんにちは、magi1125こと伊原です。2017年10月に情報設計およびUXデザイン担当としてfreeeに入社しました。よろしくお願いします。

さて、このたび10月11日に開催されたイベント「UX MILK Workstyle 09 feat. freee」で企画に顔を出したり、登壇したり、ペルソナを作ったりという機会に巡り合いました。入社7営業日にして登壇というなかなかスリリングな展開となりましたが、おかげさまで大盛況となり、会場のカウンターにおいてはハイボールを片手に語り合う方々が引きも切らない状態でした。ご参加いただいた皆様には厚く御礼申し上げます。

www.fastgrow.jp

イベントの詳しいレポートについては上記「【UX MILK主催】freeeに集う“UXデザイナー” 3つのバックグラウンド徹底解剖」をご覧いただきつつ、こちらではその裏舞台を少しご紹介いたします。

企画フェーズ

HCDサイクルの図。0.人間中心プロセスの計画→1.利用状況の把握と明示→2.ユーザー要求事項の明確化→3.ユーザー要求事項を満足させる設計による解決策の作成→4.要求事項に対する設計の評価→適切な段階へ反復、または要求事項へ適合している(生産へ)

Hints of HCD_vol 1」より引用

UX MILK主催のイベントは、これまで「座ってセッションを聞く」というよりは、「参加者同士が交流する」という点に重きを置いたイベントとしてこれまで開催されてきました。

このイベントの特性を活かしつつ、今回のテーマである「組織の中でどうUXデザイナーが輝いていくか」を参加者同士で考える会にするにはどうしたらいいか。そこでfreeeのUXチームが考えたのは、このイベント自体を「メタ・UXデザイン」にしてみようというものでした。

上記はISO規格としても定義されている、いわゆるUXデザインを行うプロセスを図示したものです。

私たちUXデザイナーは、普段からユーザーの理解のために調査分析やモデル化を行っています。であれば、今回、来場者であるUXデザイナーを対象に調査分析してモデル化を行ってみれば、どんな思いでUXデザインに取り組んでいるか、潜在ニーズはなにか、いま抱えている課題はどんなものか……そういったことが明らかにできるのでは?と考えたわけです。

実施フェーズ

UX MILKのイベントで登壇したUXデザイナーである伊原、黒田、神戸の写真

これを約3時間のイベントで収まるようにするため、以下のような検討を行い、実施しました。

まず、探索型ではなく検証型として計画しました。テーマが「『もっと』UXデザイナーが輝ける」だったので、仮説ベースで「現状理解」と「この先の発展」につなげるかたちが合理的と考えたためです。短い時間で納得感を出せるのもポイントです。

UX MILKのこれまでのイベントレポートや参加者層からユーザーモデルのアタリをつけ、かなり大まかに「ディレクター型」「デザイナー型」「フロントエンドエンジニア型」と観点の整理を行う。そして、それに沿ってUXデザイナーのタイプを短めのセッションで先に仮説を共有、そこに参加者が洞察を追加していく、という流れにしました。スコープを広げつつ、ツッコミを入れやすくするためです。

そして、調査データはワークショップで取得することに。酒の力と場の力(笑)によって暗黙の認知や無意識のふるまいなどが顕在化するという方向を期待し、ビールを飲んでいてもこなせるレベルの、簡易的な連想法を用いたワークショップによって思考の抽出を行うことにしました。

具体的には、ディレクター、デザイナー、フロントエンドエンジニア、その他のうち、自身が分類されると思われるタイプ別にチームを振り分け。そして、そのタイプの特徴を語尾が「◯◯がち」で終わるように付箋に書き留め、ホワイトボードに貼るというスタイルです。

上記をまとめた結果、以下のような流れで実施する運びとなりました。加えて、下記の合間に15分ずつドリンクタイムを設け、酒の力をより強めていく構成としました。写真を見直すとけっこう自分も飲んで赤くなっていましたね……。

  1. 観点の整理:UXデザイナーの3分類
  2. 仮説の共有:10分間の「あるある」セッションを3つ(ディレクターあがり/デザイナーあがり/フロントエンドエンジニアあがりのUXデザイナー)
  3. 思考の抽出:「◯◯がち」を貼っていくワークショップ
  4. ラップアップ:パネルディスカッション
  5. 交流会

分析フェーズ

ワークショップで集められた付箋を分析している写真

このワークの付箋は会話の呼び水として功を奏し、「確かに!」「あるある」「えーこんなところにこだわるの」などなど、大いに盛り上がりました。写真を撮って帰る人も多数。いいネタが集まったと思います。

しかし、やはり調査しっぱなしでなんとなく「あるよねー」で終わってしまってはUXデザイン的ではありません。自分が気になった意見だけが目に入ってしまいますし、上がってきた観点同士の関係性もあいまいなままです。やはりきちんと分析を行い、声の裏側にある思考や潜在ニーズを導出してこそ、次へのインプットとして有意なものになります。

ということでこの付箋を使って、いわゆる上位下位関係分析(ラダリング)をやりました。ちなみに、その場で分析できたりしたら盛り上がりそうだなとも思っていましたが、登壇者自ら酒を飲むスタイルなのでちゃんとした分析はできないことに気づきました!というわけで、醒めたアタマであとで対応することに。

語尾を「◯◯がち」に統一したことで特徴的な「行動」が抽出でき、それに対して「それはなぜ?→こうしたいからでは?」というのを繰り返していき、本質的なニーズに迫っていくという形をとりました。元ネタがだいぶラフなので背景情報が足りず、そこまで上位には登れませんでしたが、ある程度まとまりました。

付箋に対して上位下位分析を行った結果のホワイトボードの写真。ディレクター、デザイナー、フロントエンジニアでそれぞれ分かれている。

また、まとめていく中で、ディレクター・デザイナー・フロントエンドエンジニアそれぞれで「1. そのロールの特徴」「2. ゆえにやってしまうこと」「3. コミュニケーション上のニーズ(解決したい課題)」「4. UXデザイン上のニーズ(解決したい課題)」という形に内容を分類できることに気づきました。

前2つ(「そのロールの特徴」「ゆえにやってしまうこと」)については先のセッションで糸口を作ったので、その話が出てくるのは自然な流れです。それをもとに、後ろ2つ(「コミュニケーション上の課題」「UXデザイン上の悩み」)が出てきたことに、このイベントの価値があったのでは?と感じています。

モデル化

そしてこれを、いわゆるペルソナの形にしていきます。上記の定性的なデータだけだとインプットが弱いので、今回のイベントに申し込んだ方の属性情報(デモグラフィックデータ)から、性別、年齢、経験年数、業務上の役割などを導出し、骨組みとしました。

そこに、その年齢と業種で絞り込んだストックフォトをはめ込み、その年代に多そうな名前を年別ランキングなどを見ながら設定。そして、分析結果を先の4分類にあてはめ、3タイプのペルソナシートのできあがり。

最後に「整理が大好き」「中間成果物のデザインにもこだわる」とされた(笑)ビジュアルデザイナーあがりのUXデザイナーである96さんに資料を整えてもらい、完成です。

ディレクターあがりのUXデザイナーのペルソナ

デザイナーあがりのUXデザイナーのペルソナ

フロントエンドエンジニアあがりのUXデザイナーのペルソナ

※下記Googleスライドで詳しくご覧いただけます。

docs.google.com

この資料は社内外問わず好評であり、特にUXデザインに対する現状として、UXがUIと思われている問題、手を動かす/動かさない問題、クリティカルなものとみなされにくい問題などなど、コミュニケーションやUXデザインそのものの立ち位置における課題をよく表したものになっていると感じます。

組織とUXデザイン

UXデザイナーが集うイベントのUXデザイン、いかがでしたでしょうか。イベントの立て付けとしてはなかなか面白いものになったと思います。また、「組織の中でどうUXデザイナーが輝いていくか」については、解決していくべき課題の一部を明らかにすることができました。そこをどうデザインで解決していくかを示せれば、その組織は一歩一歩、先に進んでいける、ということになるでしょう。

ちなみに、私が入社して1ヶ月経って思うのは、freeeはこういった課題がかなり少ない環境であるということです。

これは、そもそも会社の価値基準に「本質的(マジ)で価値ある――ユーザーにとって本質的な価値があると自信を持って言えることをする。」であったり、「理想ドリブン――理想から考える。現在のリソースやスキルにとらわれず挑戦しつづける。」といった定義があるからなのでしょう。

freeeの価値基準のダイアグラム。『本質的(マジ)で価値ある』、『理想ドリブン』、『アウトプット→思考』、『Hack Everything』、『あえて、共有する』

jobs.freee.co.jp

UXを基礎とすること、またUXにおける理想を追い続けることを、会社が価値基準として定義している。これはUXデザインに関わるものとしてはかなり心強いことです。実際、プロダクトのデザインに関わっていても、エンジニアやプロダクトマネジャーのほうから「工数は気にせず、まずは理想的なフローを定義してほしい」という話が上がってくることがしょっちゅうあります(むしろ遠慮していることを見抜かれているとも言えます)。これは面白いところに来たぞ……という気持ちです。

というわけで、今後もUXデザインにまつわるイベントなどを通じていろいろ活動していこうと思います。どうぞよろしくお願いします。

UXデザイナー積極採用中!

freeeではUXデザイナーを積極採用中です。 jobs.freee.co.jp jobs.jobvite.com

WebdriverIOでE2Eテストを行おう

こんにちは

こんにちは。人事労務freeeのアプリケーションエンジニアを担当しています、@futoase です。 今回の記事では、「WebdriverIOを利用し、E2Eテスト環境を整える」を目的に書き進めていきます。

WebdriverIO

f:id:syanbi:20170526150415p:plain

WebdriverIOは、Selenium WebDriverを利用したE2Eテストフレームワークです。Node.jsで作られています。Webアプリケーションだけではなく、mobileアプリケーションに対してもappium1を利用することでE2Eテストを実施することができます。

記事の記載内容について

$ ls

こちらの記載は、iTermやrxvtなどのターミナルにて入力したコマンドを指します。 この場合はlsとなります。$は、プロンプトの表示となります。

こちらの記事が公開された時点での情報のため、 閲覧日時によってはすでに古い情報の可能性があります。

ローカル環境でのセットアップ

WebdriverIOの動作を体験していただくため、 ローカル環境でのセットアップを始めましょう。

※ macOSが動作するハードウェアを前提に記事を書いています。

環境を構築するために必要なソフトウェアは以下です。

  • Git
  • Javaランタイム
  • Node.js
  • Chromeか、Firefoxなどのブラウザ、もしくはヘッドレスブラウザ

それぞれのソフトウェアインストールは割愛します。

WebdriverIOをnpmを利用してインストールします。

$ mkdir -p webdriverio-test
$ cd webdriverio-test
$ npm install webdriverio --save-dev

また、Selenium WebDriver2を使わなくてはいけません。 WebdriverIOと各種ブラウザをブリッジしてくれる便利なライブラリです。

npmパッケージに、Seleniumのセットアップ、起動を簡単に行えるようにするための ラッパー、selenium-standaloneがあります。合わせてインストールします。

github.com

$ npm install selenium-standalone@latest -g
$ selenium-standalone install

selenium-standaloneを利用し、Seleniumをstandalone modeで立ち上げます。

$ selenium-standalone start

これで、WebdriverIOを実行するための環境が揃いました。

WebdriverIO REPL Interface

WebdriverIO REPL Interfaceを利用し、ブラウザを操作することが可能です。 早速やっていきましょう。

$ ./node_modules/.bin/wdio repl chrome

コマンドを実行するとChromeが立ち上がります。

f:id:syanbi:20171010162202p:plain

ここまでで、

  • WebdriverIOのセットアップ
  • selenium-serverのセットアップ
  • Webdriver -> selenium-server -> Chromeのつなぎ込み

以上の確認が行えました。

WebdriverIOを利用し、ウェブアプリケーションの確認を行う

実際にWebdriverIOを利用し、ウェブアプリケーションに対しテストを行います。

サンプル・アプリケーションのセットアップ

テスト用のサービスアプリケーションを作成しました。

bitbucket.org

macOS用のバイナリを用意しています。macOSをご利用の方はこちらを利用すると便利です。

テストアプリ用バイナリ: sample-web-app_darwin_amd64

バイナリダウンロード後、実行権限を付けてください。

$ chmod +x sample-web-app_darwin_amd64

その他のプラットフォームをご利用の場合は、リポジトリのREADME.mdを参照し、ビルドしてください。

ビルド済みバイナリをダウンロードするか、ビルドした後、ターミナルから実行可能なバイナリを叩くことでアプリケーションの起動が行われます。

$ ./sample-web-app_darwin_amd64
starting server...

アプリケーションにアクセスしてみます。http://localhost:8080/にアクセスします。

f:id:syanbi:20171010162501p:plain

login画面が表示されれば、アプリケーションの起動成功です。

サンプルアプリケーションで確認したいこと

サンプルアプリケーションに対して、確認したいことをまとめます。

  • ログインできる。
  • 投稿できる。
  • ログアウトできる。

この3点をみなせば今回は :ok_hand: ということにします。

WebdriverIOでのシナリオを作成する

ターミナルにて、WebdriverIOのシナリオを作成するための ディレクトリを作成します。

$ midir -p ~/Sandbox/webdriver.io_sample

WebdriverIOのドキュメントにあるPage Object Patternを参考にして、テスト用のシナリオファイル(spec)を書いてみました。

bitbucket.org

selenium-standalone-server を立ち上げ、テストの準備を行います。

$ selenium-standalone start

selenium-standalone コマンドによりselenium standalone serverが立ち上がったことを確認後、 sample-web-app-specを使って簡単なテストシナリオを実行します。

テストシナリオでは、以下の動作を確認します。

  1. サービスにログインする
  2. コメントを書き込む
  3. ログアウトする

です。

sample-web-app-specを、リポジトリよりgit cloneした後、

$ npm install

を実行し、必要なnpmパッケージをインストールしてください。 インストール後、

$ ./node_modules/.bin/wdio webio.conf.js

というコマンドを実行すると、selenium standalone server経由でchromeを立ち上げ、 アプリケーションに対してテストを実行します。

f:id:syanbi:20171010225356g:plain

テストシナリオは、Page Object patternを利用しており、WebdriverIOのtemplateを参考に書いています。

例)

import chai from 'chai';
import LoginPage from './../pageobjects/login.page';
var expect = chai.expect;
var date = new Date();

describe('login - comment - logout', function() {
  it('should allow access', function() {
    LoginPage.open();
    LoginPage.username.setValue('user');
    LoginPage.password.setValue('password');
    LoginPage.submit();

    expect(browser.getText('h1')).to.contain('Comments');
  });
});

WebdriverIOにはいくつか、BoilerTemplateが置かれており、 好みの設計で書かれているものを見つけて使うと楽です。

github.com

外部サービスを利用したE2Eテストについて

外部サービスを利用し、E2Eテストを行うことも可能です。 Sauce Labsのサービス上でテストシナリオを実行することができます。

webdriver.io

localhostのアプリケーションをSauce Labsでテストしたい場合は、 SC Proxy を利用することで可能となります。 SC Proxyの説明については本記事では割愛いたします。m(_ _)m

WebdriverIOの魅力

WebdriverIOでテストシナリオを書き、実行基盤を構築した経験から見えてきたものとして

  1. 豊富なドキュメンテーション
  2. SaaSとのつなぎ込み
  3. node.jsを採用

以上3つの魅力があげられると思います。

豊富なドキュメンテーション

WebdriverIOのサイトにありますが、何ができるのか、が明確化されているのでラーニングがしやすかったです。

SaaSとのつなぎ込み

Sauce Labs、Browser Stack, TestingBotなどE2E用SaaS企業からのサポートを受けており、つなぎ込みのためにはドライバを切り替えるだけで良いというのがあります。

Node.jsの採用

こちらは、Chrome DevToolsなどでrenderingされている要素をXPathで抜き出したり、ちょっとした処理をDevTools上でJavaScriptを使って処理した結果を移植する作業がしやすかったためです。

まだ運用は始まったばかりで本格的ではありませんが、E2Eテストでなければ解決できない課題(課金を行った後別サービスですでに課金状態になっているか...など)へのテスト基盤として利用できるよう知見を溜めていきます。

エンジニア採用

弊社 freee K.K. では、エンジニアを積極採用中です。

jobs.freee.co.jp

SET職についても募集をしています。

jobs.jobvite.com


  1. appiumを利用するためには、service pluginをインストールする必要があります。WebdriverIO - Appium Service

  2. Seleniumとして開発されていたものと、WebDriverとして開発されたものがmergeされ、SeleniumWebDriverとなりました。E2Eテストで利用されたり、integrationテストで利用されるframeworkで多数採用されています。