この記事はfreee Developers Advent Calendar 2019、およびアクセシビリティ Advent Calendar 2019の16日目です。
こんにちは、freeeでiOSアプリ開発を担当している @RyoAbe です。 今回は先日行った「焼肉・イン・ザ・ダーク」という企画について書きたいと思います。
焼肉・イン・ザ・ダークとは
「焼肉・イン・ザ・ダーク」とは、ダイアログ・イン・ザ・ダークをもじった企画で、弊社のアクセシビリティーおじさんことアクセシビリティーのガイドラインの作成やスクリーンリーダー対応のアドバイス等をされている全盲でエンジニアの中根さんと、freeeで開催されたアクセシビリティー関連のイベントにも何度かご登壇頂いた先天性の色弱(P型強度)で視覚情報デザインコンサルタントをされている伊賀さん、お二人が果たして焼肉をすることはできるのかということをアクセシビリティーの観点で研究しようというもの。
企画を聞いたとき、普段視覚で肉の焼き具合を把握している晴眼者の我々からすると、聴覚で肉を焼くなんてことができるのか半信半疑で、とても興味深い面白そうな企画でワクワクしていました。
企画当日
メンバーは中根さんと伊賀さんに加えて普段からfreeeでアクセシビリティーの活動に携わっている面々で、11月29日(いい肉の日)に開催されました。場所は牛角 五反田店。
焼き始める
席に案内され注文を終えると、早々にお肉が来ました。すると伊賀さんが中根さんに、お肉が乗ったお皿の大きさ、網の形状やサイズを伝えていました。そして中根さんが網の上に置こうとする肉がどのあたりの位置なのか時計の位置関係で例えて伝えていました。(例: 手前だったら6時、左斜め奥だったら10時など)中根さんとご飯行った際はどういった料理が来たかや何をお皿によそったのかを伝えたりしますが、焼肉ではこのようなことを伝えると良いのかと、席に着いて早速学びがありました。
焼く、そして聞く
焼き始めると中根さんが解説をしてくれました。「焼き始めはこんな音」、「良い焼き具合になるとこんな音」、「油が多い肉はこんな音」、「薄い肉だとこんな音」などなど。自分も真似て目をつむり耳を澄まして聞いてみるも、初めはなかなか分かりませんでした。ですが、繰り返し解説なども交えて聞いていると徐々に分かってきたように思います。
さて、ここで問題です
実際、視覚障害や色覚障害を持っているといかに肉の焼き具合を識別するのが難しいか、お読みになっているあなたにも体験していただこうかと思います。iPhoneで撮影した動画で雑音も多く入っていますが、是非チャレンジして見ていただければと🔥
問題①(難易度: 低)
この写真は伊賀さんと同じ色覚の P型 をシミュレートした肉が焼かれている様子です。どれくらいの焼き具合でしょう?
- 焼き始め
- 少し焼けてきた。aとcの間
- 食べごろ
- 焦げてる
問題①答え(画像) (意外に分からなかったんじゃないですか?)
問題②(難易度: 中)
続いてはこちら。この動画は肉を焼いている際の音声を抜き出したものです。どれくらいの焼き具合でしょう? (問題①と同じ形式ですが、音で識別してみてください)
- 焼き始め
- 少し焼けてきた。aとcの間
- 食べごろ
- 焦げてる
問題②答え(動画) (音だけでは分からなくても、動画を見ると「あー」となりますよね笑)
問題③(難易度: 高)
ラム肉を焼いたときの音の変化で正しいのはどれでしょう?(これはほんと難しいと思います...w)
- 1.ジージー 2.パチパチ 3.バチバチ 4.プスプス
- 1.ジージー 2.パチパチ 3.プスプス 4.バチバチ
- 1.ジージー 2.プスプス 3.バチバチ 4.パチパチ
- 1.ジージー 2.バチバチ 3.パチパチ 4.プスプス
問題③答え(動画) (中根さんが後ろで解説されてるのが聞こえるかと思いますが、解説を聞くと納得感ありませんか?)
問題④(難易度: 最高)
これは何の肉を焼いている音でしょう?(音の特徴から分かるかも?)
- カルビ
- ハラミ
- ロース
- ホルモン
問題③答え(動画) (こちらも後ろで中根さんの声が。なるほど確かに)
最後に
問題はいかがでしたか?難しかったですよねw この記事を通して面白そうだなと少しでも興味を持った方は、是非ご連絡ください。中根さん達と共に焼肉に行きましょう!何にしても生焼けだろうが焦げてようが、みんなで食べる焼肉って最高ですよね笑🔥🥓🔥
明日は、
です!お楽しみに!