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組織運営Tips5選-数百人規模となったプロダクト組織でより楽しい毎日を過ごすために-

こちらはfreee Developers Advent Calendar 2024 の12日目の記事です! 初めまして!今年4月にフリーに入社したmicchanです!アドベントカレンダー12日目となる今回は、組織運営についてのお話をさせてください。(こちらのAdvent Calendarも折り返し地点が見え始めてきました、早いですね~)

プロダクト組織が抱える成長痛

現在、私はプロダクト組織*1に所属しており、PdM(プロダクトマネージャー)、PMM(プロダクトマーケティングマネージャー)、PD(デザイナー)の皆さんと共に日々を過ごしています。このプロダクト組織は現在組織メンバーが数百人規模となっており、数年前に比べてお互いの顔が見えづらくなったという課題がありました。また、プロダクト単位でチーム編成を行う組織構造上、各チームが自身のプロダクトに注力するあまりにチーム間の横のつながりを築くことが一層難しくなってきています。読者の皆さんの中にも、同じような悩みを感じられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この課題を解決すべく......!

社内の組織運営のプロが集うProduct dev successチーム*2と私の所属するプロダクト企画チーム*3では、この半年で大小さまざまな仕掛けを行いました。中には、ひと工夫でいつもの日常がアッと楽しくなった施策もあるので、その一部を紹介させてください。組織運営についてはまだまだ試行錯誤中の日々で、私たちも完璧な解決策を持っている訳では無いのですが、組織運営の小ネタ集としてご覧になっていただけると嬉しいです!

施策①All Hands(集会)運営

お菓子や仮装でより楽しく

プロダクト組織では、リーダー陣から組織ビジョンや長期戦略についてメンバーに伝える機会が少ないとの課題感があり、定期的にAll Hands(集会)を実施しています。All Handsは大多数のメンバーが自身の業務を停止して一堂に会する貴重な機会なので、リーダーからのメッセージを伝達するだけでなく、メンバー同士が同じ空間で楽しさや熱量を感じられるようになれば、組織全体のモチベーションが高まるのではないかと考えました。そこで、Product dev successチームがエンジニアリングAll Handsで行っている取り組みを真似して、今年の秋からプロダクト組織のAll Handsでも会の冒頭でお菓子を配布しています。登壇者の1人がセレクトしたおすすめのお菓子を食べるのですが、心なしか皆の笑顔が増えたように感じます。また、本社以外のオフィスにも同じお菓子を配る事で、皆で同じ空間を楽しめた事も良かった点の1つです。10月の集会では社内イベントのハロウィン仮装dayと日程を合わせることで、ビジュアル的にも楽しいAll Handsとなりました。

フリーのオフィスがある地域をモチーフにした仮装を楽しむ登壇者の皆さん
フリーのオフィスがある地域をモチーフにした仮装を楽しむ登壇者の皆さん
三重県名物「安永餅」
10月のAll Hands(集会)では、三重県名物「安永餅」を食べました

All Handsのこれから

事前に質問を募集した点も、より参加者の興味に沿ったコンテンツを考えられるきっかけとなり良かったのですが、時間内にすべての質問を扱うことができなかったのは心残りです。より多くの方の声に応えられるAll Handsを作っていけるよう、チームで試行錯誤を続けていければと思います。

施策②シャッフルランチ

組織規模の拡大に比例して横の交流機会を見つけることが難しくなりがちですが、日々のランチタイムを活用することで新たなきっかけが生まれるかもしれません。11月には各プロダクトに責任を持つPO(プロダクトオーナー)のランチ企画を実施しました。新卒の視点では「忙しい先輩方が多い中で皆さんは参加してくれるのだろうか......」との不安もありましたが、ランチ会当日には各チームから楽しそうな写真が送られてきて非常に嬉しかったことを覚えています。第1回は担当プロダクトの性質が似ているPO同士でのランチを行ったので、次回は完全シャッフルや共通の趣味を持つ人同士など、チーム分けを工夫することで更なるプロダクトを超えた繋がりのきっかけを作れると嬉しいです。

基盤チームのメンバーがランチを楽しむ様子
基盤チームでのランチの様子

施策③1on1のセッティング

1on1と聞くと、直属の上司と部下の間で会話をする機会だとイメージする方もいらっしゃるのではないでしょうか?プロダクト組織では、チームメンバー同士での1on1は勿論、その他の組み合わせでの1on1を始めてみました。最近では、新CPOの就任に合わせて、プロダクト組織の全メンバーとCPOとの1on1を実施中です。また、Product dev successを中心としたサクセスチームでもメンバーとの1on1を行い、組織が大きくなっても1人1人の声を組織運営に反映しやすい体制を目指しています。

施策④組織ビジョンを改めて見つめ直す

プロダクト組織では組織ビジョンを設けており、この秋に改めてビジョンの見直しを行いました。組織ビジョンには「現在でも大切にしたい事柄が詰まっている」ことを再認識したので文言自体の編集は不要との結論になりましたが、一方でビジョンの解釈やメッセージングをメンバー皆で咀嚼する事の重要性が分かりました。そこで、改めてメッセージングを見直した上でAll Handsにてビジョンの背景や内容を説明。集会後のアンケートでは、「ビジョンは見たことがあるが、背景や詳細は初めて知った」との声も多く寄せられました。絶えず新しいメンバーを迎える組織だからこそ、当たり前となっているビジョンの見直しや背景を含めた共有の重要性を痛感する良い機会となりました。

施策⑤プロダクト組織とエンジニアリング組織のフュージョン!

最近のフリーの開発組織(エンジニアリング組織とプロダクト組織)では「フュージョン(融合)」がキーワードになっています。これは、今まで別々の組織であったエンジニアリング組織とプロダクト組織が共に融合し、ワンチームとしてより強固な繋がりを持って開発を進めていこうという試みです。元々はエンジニアリング組織専任であったProduct dev successチームとプロダクト組織に所属するプロダクト企画が一緒に組織運営を進めているのもフュージョンの好事例の1つ!その他のフュージョン事例としては、開発組織全体でナレッジマネジメントに取り組んだり(詳細は『freee技術の本第2弾』に掲載されています)、元々はエンジニア中心のイベントであったfreee Tech Nightにプロダクト組織メンバーが参加していたりします。今後も、エンジニア/プロダクト組織でどんどんフュージョンを進めていければと思います。

developers.freee.co.jp

www.youtube.com

実は、このアドベントカレンダーもエンジニアメンバーだけでなくプロダクト組織メンバーも記事を執筆していますよ。是非探してみてください!

最後に

フリーの開発組織による組織運営Tipsはいかがだったでしょうか? 明日は皆大好きhachiさんの記事ですよ!お楽しみに~

*1:PdM(プロダクトマネージャー)、PMM(プロダクトマーケティングマネージャー)、PD(プロダクトデザイナー)が所属している組織。主に、プロダクトの設計,開発計画の立案と運用,プロダクトに紐づくマーケティング戦略の立案と実行を担当する。

*2:Product dev successチームについてはこちらの記事を要チェック

note.com

*3:プロダクト企画チームはプロダクト組織を横断しての業務を担当しており、その一つに組織運営が含まれています。Product dev successチームと同様に、開発組織全体の組織運営も担当していますよ!