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五反田のランチ事情について考える(2020年版)

おはこんばんちは、ソフトウエアエンジニアの橋本(GitHub: @af12066)です。

「アウトプット→思考デー」にちなんで、この記事では、かつて私が社内のLT大会である「真剣.js」向けに「五反田のランチ事情について考える」というタイトルで話した内容を、公開できる範囲でアウトプットしてみます。「真剣.js」の概要および過去の内容については、以下の記事をご参照ください。

developers.freee.co.jp

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freeeと五反田

私が入社前にfreeeにてインターンをしていた頃、五反田駅周辺の飲食店の多さに驚きました。もともと五反田がオフィス街でないために、小さい建物がぎゅうぎゅう詰めになっており、それにフィットするように個人経営の小規模な店舗が高密度で集まっているように思えます。
なお、CEOの佐々木はインタビュー記事「ライフスタイル:会計業務支援から中小企業の“苦手意識”改革に挑む! デジタル時代の新生インフラ「freee」の目指すもの(GetNavi web) - 毎日新聞」にて次のように述べています。

ここからは五反田に関係したことをうかがっていきます。オフィスの場所を五反田に決めた理由はなんでしょうか?

佐々木:実は、麻布十番にオフィスがあったころ、近くに引っ越してくるメンバーも多かった。でも、家族であのエリアに住むのは家賃の面からして現実的ではないですよね。そして、ぼくらは仕事が終わった後にみんなでわいわいと食べたり飲んだりするのが好きだったんですが、麻布十番ではコストがかかりすぎて。ひたすら格安の居酒屋チェーンに行くとかお酒の飲めるラーメン店に行くとかしていました(笑)。

五反田は、住むにも食べるのにもリーズナブルな場所。そういうわけで、ここに決めたんです。

「五反田は、住むにも食べるのにもリーズナブルな場所」。私はこれを体感し、freeeに来ることを決めた理由の一つとなっています。

それから私は毎日五反田じゅうの飲食店を探し回り、ひそかにグルメデータベースを構築していました。以降はその内容のご紹介です。

「バルセロナ」のタンシチュー
「バルセロナ」のタンシチュー。サラダ・スープ・コーヒーつきで850円

飲食店の調査と記録

今回は私のグルメデータベースのうち、タイトルにあるようにランチスポットに焦点を絞ってみます。この記事における飲食店の選定のレギュレーションは以下のとおりです。

  • 昼食の時間帯(およそ11時から15時までの間)に訪問できる店舗
  • 飲食の時間も含めて、freee五反田オフィスから徒歩で往復60分以内であること
    • 休憩の目安が60分であるため
      • 片道20分・飲食時間20分という時間配分が可能という前提
    • 「気軽に行けること」という面を考慮し、徒歩に限定する
  • 集計期間は、私のfreeeの入社日から2020年3月1日まで
    • 3月2日から原則在宅勤務となったため*1

飲食店は、おもに次の方法で見つけます。

  • 五反田を歩いている途中に偶然見つける
    • これが一番多い
  • Google マップ
    • Lunchといったクエリを投げる
  • Foursquare
    • Lunchといったクエリを投げる
  • 品川経済新聞
    • 「飲食店『xxx』がオープンして2カ月がたった。」といった記事がたびたび掲載されており、それを頼りに訪問する
  • 人づてに聞く
    • 社内SNSで知ったりする

未訪問の店舗を見つけ次第、1日1店舗ずつ地道に訪問していきます。

訪問記録はSwarmという位置情報共有アプリを利用して記録しており、本記事では私の履歴をもとに考察していきます。

ja.swarmapp.com

Swarmでの記録のようす。この写真では、「マユール」という店舗にごはんの写真付きでチェックインしている。
Swarmでの記録のようす

余談ですが、timesというSlackの分報チャネルにも、日々ランチの状況を報告しています。むしろランチのトピックが大半を占めています。

「Mayoor インドカレー。紅茶屋さんのランチ、タイ米、からさ控えめ」
Slackの分報チャネルにて

店舗の集計結果

カテゴリ別集計

2020年3月現在、重複を除いて293店舗を訪問しました。地図上に訪問店舗をプロットすると以下のようになります*2

最長で東急目黒線の不動前駅や、JR大崎駅手前までは60分以内に歩いて帰ってこられる程度です。ただし常に速歩きを意識しておく必要があります。
地図上に可視化してみると、五反田駅周辺や国道1号線沿いはもちろん、山手通り沿いやTOCビルに店舗が密集していることが読み取れます。
一方、五反田側から首都高目黒線を超えると、次の駅までは店舗がほとんど見当たりませんでした。

ここで、カテゴリは私の独断と偏見によって、以下のように決定しています。

  • カフェ: カフェと名乗る店舗や、カフェのようなメニューを提供している店舗
  • うどん・そば: うどんおよびそばを提供している店舗
  • 中華料理: 中華料理屋。広東料理や四川料理などはこちらに集約している
  • ラーメン: ラーメン・つけ麺屋。ただし刀削麺は中華料理にカテゴライズ
  • カレー: 和風のカレー屋
  • 和食: 定食や丼ものを提供する和食店。居酒屋の昼営業はこちらにカテゴライズ
  • イタリア料理: イタリアンと名乗る店舗や、イタリア料理を提供している店舗
  • 焼肉・ステーキ: 焼き肉やステーキ・ハンバーグをメインとする店舗
  • インド料理: インド料理屋。インドカレーは「カレー」でなくこちらにカテゴライズ
  • アジア料理: 中華料理を除く、ベトナム料理や韓国料理などはこちらにカテゴライズ
  • ハンバーガー: ハンバーガー屋。ただしファストフードのハンバーガーは「ファストフード」にカテゴライズ
  • ファストフード: ファストフードおよび弁当販売店。
  • その他: 上記のカテゴリに該当しないもの。洋食やアメリカ料理など

カテゴリ別の店舗数は、以下のとおりです。

カテゴリ別の店舗数。和食 82店舗、その他 33店舗、中華料理 32店舗、イタリア料理 25店舗、ラーメン 24店舗、カフェ 21店舗、うどん・そば 18店舗、焼肉・ステーキ 17店舗、アジア料理 12店舗、カレー 11店舗、インド料理 9店舗、ファストフード 5店舗、ハンバーガー 4店舗
カテゴリ別の店舗数

日本なので当然といえば当然な気もしますが、和食店が82店舗とダントツに多いです。「うどん・そば」を和食から分離させてもこの店舗数。
次点で中華料理が32店舗、イタリア料理が25店舗です。細い路地に入ると個人経営のリーズナブルな中華料理が多く、それとは別になぜか五反田には刀削麺の店舗が多い印象です。そうそう、陳麻家1号店も五反田ですね*3。毎月12日は豆腐の日で、陳麻飯が安く提供されます。

陳麻飯
陳麻飯

「その他」にひとまとめにしちゃっていますが、ケニア料理屋「マシューコウズバッファローカフェ」やペルー料理屋「アルコ・イリス」、エスニック料理の「ガルーダ」など、店舗のバリエーションが意外と多国籍であるのも五反田の面白いところです。

西五反田 vs 東五反田

五反田はJR山手線を境に、おおよそ西五反田と東五反田に住所が分かれます。住所をもとに西五反田と東五反田の店舗割合を計算すると、以下のようになります。ここで、「その他」は大崎や上大崎(≒目黒)を含みます。

西五反田と東五反田の店舗割合。西五反田は180件で61.4%、東五反田は34.1%で100件、その他は13件で4.4%
西五反田と東五反田の店舗割合

西五反田は東五反田の1.8倍の店舗数とも読み取れます。東五反田は駅から少し離れると住宅街となっており、そのために店舗数が少ないと考えられます。
住宅地をざっくりプロットすると以下の図の範囲になります。五反田駅東口の住宅街でない範囲はおおよそ歓楽街でもあります。

f:id:tak84mt:20200315234529p:plain
五反田駅周辺における住宅地の範囲(私のイメージ)

サマリ

五反田のランチ事情を要約すると、以下のとおりです。

  • ランチタイムに訪問可能な店舗は、すくなくとも293店存在していた
    • 閉店済みも含むが、未訪問の店舗もあり
  • 西五反田が比較的飲食店多め。ただし幹線道路を越えるとだいぶ減ってくる
  • 和食、中華料理、イタリア料理がメジャー

なにかの参考になれば幸いです。

最後に、店舗の集計に使用したR言語のスクリプトを置いておきます。

GitHub - af12066/gotanda-lunch: 五反田のランチ情報を可視化するR script

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*2:このデータは内容の正確性を保証するものではありません。現在とは異なる情報となっている可能性があります。

*3:陳麻家 五反田東口駅前店 - 東京酒楼