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リモートワークで擦り切れてしまわないために

プラットフォーム部のニック(@Nick_smallworld)です。

コロナの影響で、リモートワークを余儀なくされている方が増えています。freeeでも、3月から全社リモートワークに切り替え、5月末日まで続く予定です。

リモートワークが続くと、気持ちが不安定になったり、精神的な疲労に襲われることがあります。 今回は

「リモートワークで擦り切れてしまわないためには、どうしたら良いのか」

について、記述します。

リモートワークの辛いところ

自分は前職でもリモートワークで働いていました。

2社でリモートワークを行なった経験から、リモートワークが辛いところは

  • チームメンバーとの会話が極端に減る
    →自分がチームの動きから外れていないか、という恐れを感じる

という点に尽きる、と考えるようになりました。

前職ではリモートワーク中心とはいえ、必要に応じて事務所に集まって同僚と会話をしたり、細かい仕事の打ち合わせを行うことができました。 現在、freeeでは完全に「リモート」な状態で仕事をしており、オフィスへの出社は基本的に禁止となっています。

リモートコミュニケーションが続くと、「自分はきちんと仕事ができているだろうか、周囲とずれていないだろうか」という不安に駆られることがあります。

細かな情報がすれ違った状態で議論を進めると、意図が伝わらず、目に見えてコミュニケーションギャップが生まれることも多々起こります。コミュニケーションギャップは、お互いの距離感に微妙な影響を与えます。これは「前職とfreeeの違い」ではなく、「直接会って話したい時に、すぐにできる状況かどうか」の違いです。

言い換えると「心理的安全性を保てているか」ということです。

心理的安全性とは何か

「心理的安全性」とは、「自分の考えを自由に発言したり、行動に移しても大丈夫だと思える状態」を指します。

Google のウェブサイト「re:work」では、「心理的安全性」についてこのように書いています。

Google のリサーチチームが発見した、チームの効果性が高いチームに固有の 5 つの力学のうち、圧倒的に重要なのが心理的安全性です。... 心理的安全性の高いチームのメンバーは、Google からの離職率が低く、他のチームメンバーが発案した多様なアイデアをうまく利用することができ、収益性が高く、「効果的に働く」とマネージャーから評価される機会が 2 倍多い、という特徴がありました。 「『効果的なチームとは何か』を知る」より引用

心理的安全性が高いと、チームメンバーは積極的に考えを表明し、行動に移し、他者からの提案を受け入れることができ、結果的に、チームの生産性上がるそうです。

心理的安全性が高い状態とは、チームメンバーと積極的にコミュニケーションを行うことができる状態だ、と言えるでしょう。

なぜリモートワークに「心理的安全性が大事だ」と思うのか

前職でリモートワークをしていた時は、コロナ禍の前でした。リモートワークとはいえ、必要に応じて直接会って話したり、議論したり、雑談をすることができました。

現在は「直接会う」ことができない状態です。

幸いなことに、現在のチームでコミュニケーションギャップを感じることは少ないですが、それでも

「直接話したら、もっと細かい議論ができるのに」
「今考えていること、行動していることは、チームのミッションにあっているだろうか」

と、不安に感じることがあります。

リモートワークが続くと、コミュニケーションが少なくなり、次第に「心理的安全性」がすり減っていきます。

リモートワークで擦り切れてしまないために

リモートワークで擦り切れず、「心理的安全性」を保ち続けるためには、どうすれば良いのか。

freeeでも様々なチームが工夫を重ねていますが、どのチームでも共通しているのは
「リモートワークだからこそ、積極的に雑談の時間を作る」
ことでした。

  • 今まで行なっていなかった朝の雑談タイムを作る
  • 朝会に加えて、午後も全員で話す時間を作る
  • Web飲み会を行う
  • 仕事と全く関係ないゲーム大会を開く

など、様々な形で雑談の時間を作っています。

チームでオンライン飲み会を開いた時の写真。ネット越しにみんなで乾杯している
チームでオンライン飲み会を開いた時の写真。ネット越しにみんなで乾杯している

仕事に関係あることを話すこともありますし、全く関係ない話で終始することもあります。
それでも、「たわいもない雑談の時間」が存在することで、随分助かっています。

自分の状態を伝えることができ、チームメンバーの状況も理解できます。

リモートワークで疲弊しないために、すぐにできるあれこれ

リモートワークの疲労を解消するために、すぐに実行できるあれこれをご紹介します。

仕事と切り離したコミュニケーション場所を作る

相手は同僚でも、プライベートな仲間でも、あるいはSNSの仲間でもかまいません。仕事とは全く関係がない話をできる場所を作って、1日一回、たわいもない話をしてみましょう。あなたがチームをまとめる立場にあるなら、チームメンバーが仕事と関係ない話ができる場所・ムードを作るのはどうでしょうか。あなた自身が会話に入らなくても、ちょっと雑談ができる雰囲気があるだけで、チームのコミュニケーションはスムーズに回り始めることでしょう。

仕事前に散歩する

リモートワークで通勤がなくなった分、朝夕に隙間時間が生まれます。リモートワークを続けていると、部屋に篭りがちになるため、意識的に外出しましょう。朝の散歩は、気分を切り替えるのに最適です。

新しい勉強を始める

新たに生まれた隙間時間を使って、今までやろうと思いつつ、手がつけられなかった勉強を始めるのも良いでしょう。英会話、プログラミング、簿記、ウェブサイト作成、etc...。隙間時間を有効活用して、新しいスキルを身につけることで、心に余裕が生まれるかも知れません。

デスクから離れる時間を作る

ずっとデスクで作業をしていると、無意識に疲労が蓄積します。自宅で作業する時は、意識的に作業場所を離れる時間を作りましょう。

作業場所を時々変える

同じく、時にはデスクから離れて、リビングに移動するなどして、作業場所を変えてみるのも良いです。目に入る風景が変わるだけで、意外にリフレッシュできるものです。

軽い体操をする

1日に2,3回、椅子から離れて軽く体を動かしましょう。ラジオ体操やストレッチ、筋トレやヨガなど、身体を動かすだけで、身体も気持ちも楽になることは多いです。

一緒に乗り越えていきましょう

コロナによる影響で、リモートワークを余儀なくされている方も多いと思います。
オフィスに行かなくても業務ができるメリットの一方で、リモートワークによる精神的な疲労を感じている方もいらっしゃるでしょう。
まだまだ余談は許さない状態ですが、一緒にこの状況を乗り越えて行きましょう!

※この記事はfreeeが行なっているムーブメント「Power to スモールビジネス」に賛同し、リモートワークで戦っている人々を応援する目的で投稿しました。