この記事はfreee Developers Advent Calendar 2023の12日目の記事です。
こんにちは、freee でエンジニアリングマネージャーをやっている sentokun と申します。
突然ですが、みなさんの周りには、尊敬できる人はいますか?目標としている身近な先輩、どうやったらこうなれるんだろうと思うレベルの高い人、あるいはこの人の価値観好きなんだよなと思うような同僚、色々なタイプの人が思い浮かんだかもしれません。
そんな人たちがどんなキャリアを経て今に至ったのか、聞けたらおもしろそうじゃないですか?
というわけで今回は、興味を通じて学びにつなげる freee の委員会活動、 eng 波乱万丈委員会について話していきたいと思います!
eng 波乱万丈委員会
is なに?
eng波乱万丈というのは、毎回ゲストを呼んでキャリアについてインタビュー形式で語っていただき、学びに繋げようという配信活動を行う委員会です。元ネタは昔やっていたいつみても波瀾万丈というテレビ番組です。
freeeの魅力的なエンジニアたちの様々なキャリアに触れて、多様なキャリアの歩み方や価値観、これまでにない視野を得られるようになると良いな。そのきっかけとなるような場を作りたいという思いで発足しました。
どんな活動をしてるの?
毎回ゲストにライフラインチャートを簡単にまとめてもらい、その内容を元に配信で話をしています。
どんな配信になるのかのイメージがつくように、私がゲストだと仮定して紹介してみます。ライフラインチャートはこのような形。
このライフラインチャートにはその時の出来事もまとめてもらい、出来事ベースで話を聞く形になります。この記事に載せられる範囲で私の例を書くと、このような形ですね。
- 学生時代
- 大学は数学科でトポロジーを専攻
- 大学3年までパソコンが家になかった。研究室でプログラムでの研究をする同期・後輩の発表で触れるくらい
- 大量の組み合わせを試して条件に合うものが見つかれば論文にできるというタイミングがあり、後輩を真似つつ数日徹夜で初めてガッとプログラムを組んだ。
- 完成して実行してみたがヒットする気配がなく、検証してたらどの組み合わせも同じパターンに収まることがわかり撃沈。
- 1社目: 独立系組込企業時代
- 独立行政法人から請け負った無線ルーターの研究開発を行う。Linux ベースの開発
- オフショア開発も行っており、ベトナムチームのリーダーをしたこともあった
- 2社目: メーカー系組込グループ会社時代
- 今度はネットワークカメラの中身を作る仕事に従事
- 最終的には開発チームのリードをする立場に
- ここまでは組込ミドルウェア開発技術者としてゴリゴリ開発する立場
- 一瞬フリーランス時代
- 中身が Android OS の製品開発に関わり、Android 開発を期待していたのに初めて Linux driver を触ることになったり
- 3社目: データセンター事業者での Web 系時代
- ノリで Twitter 転職ツイートを投げたところ声をかけられ、データセンター事業者に転職。ポータル開発に従事
- ここで Web 系のバックエンド開発者に転身し、go で作られたマイクロサービス開発の日本チーム立ち上げに従事する
- アーキテクト、スクラムマスター、PM といった役割を持ち、バックエンド開発、自動テスト設計、CI/CD、クラウドリソース設計など、システムと名のつくことはなんでもやるイメージ
- 初めてトレーナーとして後輩育成をやったりしたが、チーム作りよりもあくまでも技術的な領域が主戦場
- 4社目: freee
- 2022 年 8 月に freee に転職。以降権限管理基盤のエンジニアリングマネージャーに従事
- freee の権限管理基盤はいいぞ! freee の権限管理基盤マイクロサービスの今を語ろう! - freee Developers Hub
- 主戦場が開発からチムビル・ピープルマネジメントへ移動
- 2022 年 8 月に freee に転職。以降権限管理基盤のエンジニアリングマネージャーに従事
このライフラインチャートを辿りつつ、ゆるゆるとゲストの話を聞いていくという形になります。
どんな人が運営してるの?
委員会は私と、eng サクセス、カルチャーインフラというチームの方々で活動しています。 せっかくなので、活動に大きく関わってくれているこの 2 チームについても触れておきます。
eng サクセス is だれ?
freee には、エンジニアたちがプロダクト開発に集中してパフォーマンスを出せるよう、環境づくりに注力する 「eng サクセス」という専属部隊がいます。その活動は例えばこんな感じ
- 入社してくれた人全員と 2 on 1 をやって freee に溶け込めるサポートをしている
- eng経営メンバーが考えていることを気張らず本音で語れる配信 (通称やほやほラジオ) を行い、経営層の決定事項だけでなくその途中経過や考え方を社内に浸透させている
- TL(テックリード)、EM(エンジニアリングマネージャー) などの様々な役割に対する定義を行い、 freee の人たちが様々なキャリアパスで活躍できる道筋を作っている
eng サクセスの活動については、 freee 技術の日 という freee で開催したテックカンファレンスでも話されていますので、ご興味ある方は以下動画をご覧ください。
こういった freee の中で学びに繋げる活動と相性のいい専属部隊がいるからこそ、この委員会が成り立っています。
カルチャーインフラ is だれ?
freee はカルチャーを大事にしており、テクノロジーによってカルチャーを進化させる「カルチャーインフラ」という専属部隊がいます。その活動は例えばこんな感じ
- freee社内で行われるイベントの配信
- コミュニケーションツールの管理
- freee で生活する上での問い合わせの管理
こういった活動をただ実施するのではなく、日々改良を重ねながら実践してくれています。例えばイベントの配信では日英リアルタイム字幕を採用し、英語が得意なグローバルメンバーでも楽しめる、誰もが視聴できる環境作りにもチャレンジしています。(もっと字幕精度を高めていきたい! by カルチャーインフラ)
イベントやコミュニケーションなど、freee らしく仕事をするために必要なあれこれをサポートしてくれる頼もしいチームです。この委員会の配信でも、カルチャーインフラのみなさまに活躍いただいています。
カルフラについては以下の記事を参照ください
Culture Techってなんだ!? 元公務員DJが、freeeの新ポジションに挑む
なんではじめたの?
委員会発足の流れはざっくり以下です。
前職時代
私 「人の考え方に触れるのって大事だよね〜」
若手「キャリアパスについて悩んでいまして〜」
私「みんなにキャリア聞いてみるか!」
freee 私 「freee でもやったらおもしろくね?」
人の考え方に触れるのっていいよね
私もこの業界に入ってそれなりに経験を積んできましたが、その中で特に貴重だったなと思うのは、この人いいな、この人のために働きたいなと思える同僚・先輩・上司と話をして振る舞いや思考に触れてきたことでした。
技術的なスキルは働いていれば身につきますが、振る舞いや思考については中々仕事の中で得られる機会がなく、飲み会等でどんな思考で普段仕事をしているのかと議論し、考え方の意見交換をしていたことを覚えています。
前職でのキャリア相談にて「いろんな人に話を聞いてみるのはどう?」
データセンター事業者で若手のトレーナーをやっていた時、こんな疑問をぶつけられたことがあります。
「キャリアパスについて悩んでいます。sentokun はどうやって今の立場に至ったんですか?」
自分の経験については、定期的に qiita や社内チャットなどでアウトプットして少しでもチームに活きるようにしていました。ただ私もそれなりに経験を重ねていた状態なので、若手にとってはここ何年かの目標・ロールモデルとしてはイメージがつかない。もう少し段階的にキャリアのイメージをしたいといったことが悩みポイントでした。
相談に乗る際、前述した人の考えに触れるのっていいよねという話をしていたのですが、当時はコロナ禍にあったこともあり、飲み会などでがっつり話をする機会は減少していた状況でした。そんな中でどんな方法が取れるんだろうを二人でアイディアを出し合い、その結果、チームメンバーにキャリアの話や大切にしていることを聞く会を開くのはどうだろう?という案がでてきました。
早速その案をチームに提案し、キャリアについて語る会的なものを開催。結果若手にとってもいい刺激になってくれました。
freee でもやってみたら面白いのでは?
その後 freee に転職してきたのですが、freee でも前述した若手と似たような悩みを聞くことがありました。どこにいても悩むことは一緒ですね。
そこで試しに freee でもチームでキャリアのことを話す取り組みをやってみたところ、場は好評。今度はもっと freeeres 全体で活躍してくれている人の話も聞いてみたいという声も出るくらいでした。
そこで前述した eng サクセスに話を持ちかけ、わいわいと企画。「(テレビ番組の)波瀾万丈みたいだね。おもしろそう」という話で盛り上がり、配信形式でキャリアの話を聞く委員会活動へとつながりました。
やってみてどう?
みなさん喜んでくれてる
記事を書いている2023年11月時点で 6 回開催し、どの回もみなさん楽しく配信を聞いてくれています。配信中の視聴者数を確認したところ、前回は 125 人が視聴してくれていました。
アンケートもちょこちょこ回答があり、以下のように得るものがある場にできていそうな印象。
アンケートコメントを見ていても、ラジオのように楽しんでもらっている模様です。
エンジニアが活躍できる手助けに (なってたらいいな)
委員会活動の内容は、社内でポータルサイト形式で過去のアーカイブ動画やインタビューメモとともに公開しています。配信はアーカイブ動画から見てくれる方も多いようで、前回の視聴数でいうと半月程度の期間でトータル 243 名 (当日 118名) が見てくれていました。
そんなポータルサイトには、freee の若手や新しく入社した人が freee で活躍する手助けにもならないかという狙いもあったりします。なのでサイトからはアーカイブ動画により既存社員を知れるだけでなく、eng サクセスの活動として紹介した役割定義と紐付け、freee の中でのキャリアをイメージできるような参考事例としても使えるようにしてあります。
こうしたエンジニアが活躍する手助けをする取り組みは、 freee の中でも重要なポイントポイントの一つです。なので、この委員会の活動が少しでも手助けになったらいいな〜、なんて思ってたりもします。
配信する側もめっちゃおもしろい
配信する側としても、色々な方にがっつりお話しを聞けるのはめっちゃ面白いですし、話も参考になることが多くていいなと思っています。それにみなさんの対話が上手で、その面でも勉強になります。
後配信設備がすごいので、その空間にいるのも楽しいです。
どれくらい配信設備がすごいのかがわかる記事がありましたので、合わせて貼っておきます
映像制作のプロがfreeeに転職したら設備も野望もガチだった
freee との相性がめっちゃいい
後は、この取り組み、 freee との相性がめっちゃいいなと感じています。そう感じる点は以下の 3 点
- 様々な価値観を持った人たちがいる
- 世話を焼いていくスタイル
- eng サクセスという専属部隊
eng サクセスについては前述しているので、他 2 点について解説していきます。
様々な価値観を持った人たちがいる
freee にいる人たちは、多様な経験を持っている方が多いです。色々な面白い経験をされているし、業界の中でスペシャリティを持つ人もいます。
キャリア話をするとよく「転職活動や社外の活動をするといいよ」と言われることがありますが、その要因の一つには「様々な価値観に触れられる」というものがあると私は思っています。 freee の中でも機会があれば、そういった価値観に触れられる機会につながるわけです。
多様な価値観に触れられる記事
世話を焼いていくスタイル
freee の開発文化の中に、世話を焼いていくスタイルというものがあります。チーム内外問わず周囲を自分の知見で助けられているか?を気にする文化で、ほんとにチーム関係なく役に立てそうなことに首を突っ込んでいくスタンスです。このような考え方もあるので、ゲストのみなさんも快く参加してくださり、こういった場を作る活動が無理せずに回るようになっていると考えています。
freee の開発文化については採用ページに記載があるので、興味ある方はみてみてください!
freee に入って、多様な価値観に触れてみよう!
エンジニアリングマネージャーなので、採用情報も添えておきます笑
こんな freee の人たちの魅力的な話が聞けるのは freee の中だけ! というわけで、ぜひみなさまからの freee へのご応募をお待ちしています!
- 採用ページ
- 募集一覧
- 私のチーム: 人材募集 (認証認可基盤エンジニア)
明日の Advent Calendar は Yuya Tabata さんの記事となります (公開後リンクに変更します)