freeeの開発情報ポータルサイト

freeeで働くって実際どんな感じ?#1

こんにちは!DevBrandingのellyです。freee Developers Hubでは普段技術的な知見や開発の取り組みに関する発信をすることが多いですが、freeeの内側をより深く知ってもらえるように、もう少し幅広く、freeeのカルチャーや人についても発信していけるといいなと最近思っていたりします。

freeeではいろんな属性、個性、経験を持った人が集まっていて、考え方も価値観も働き方、キャリア感なども本当に人それぞれです。なので、これが一般的だ!とまとめるのは非常に難しいです。

そこで、実際にいろんな属性・ラベルを持った開発者にひとりひとりの考え方やfreeeの好きなところ、気になるところをざっくばらんに話してもらったものをそのまま記事化するという企画を始めてみました。

freeeって実際どんな会社?どんな人がいるの?リアルな社内の雰囲気ってどんな感じ?と気になっている方にとって、参考になれば幸いです。

freee本社のフリースペース"asobiba"。 よく社内外のイベントも開催している。
freee本社のフリースペース"asobiba"。 よく社内外のイベントも開催している。

今回は開発組織からこちらの3人に話を聞いてきました。経歴や考え方は三者三様です。今回は特にfreeeでの働き方、カルチャー、コミュニケーションというテーマについて感じていることをありのままに話してもらいました。

mao

#中途入社 #もうすぐ半年 #CSIRT #30代女性 #セキュリティエンジニア歴10年以上 #逸般の誤家庭 #既婚子なし #色覚多様性な人と暮らす

ogugu

#中途入社 #もうすぐ2年 #人事労務 #SRE #金融 #JM #子育て #共働き #ゲーマー #スマブラ部

nippori

#21新卒eng #今年からAJM #申告 #20代男性 #一人暮らし #大学院卒 #デザイン #フォント

まずは簡単に自分がどんな人なのか教えてください!

mao:中途入社で2023年1月入社したのでまだ半年くらいですね。セキュリティエンジニアで新卒から10年以上やってるっていう感じです。

30代で女性、パートナーも同じくエンジニアでいわゆる逸般の誤家庭です。(笑)

パートナーが色覚多様性の人なので、freeeのアクセシビリティの研修は、家でもよくこういう話してるなーと感じながら参加していました。

ogugu:僕も中途入社で2021年1月に入社しました。僕はもともと人事労務チームにいて、そこから SRE に留学、いまは異動戦国制度を使って金融チームにきてJM(freeeではマネージャーのことをJMと呼んでいます)をしています。

私生活で言うと1歳半くらいの子供が一人いて、妻と共働きでなんとか頑張って子育てをしてます。その都合で最近はあまりできてないですけど、もともとゲーマーでfreeeのスマブラ部にも所属してます。スマブラ部自体はアクティブで週1くらいで集まってますね。

ゲームができる会議室、通称"ボーナス"でスマブラ部がスマブラしている様子。
ゲームができる会議室、通称"ボーナス"でスマブラ部がスマブラしている様子。

nippori:21新卒エンジニアでいま3年目に入りました。ずっと申告チームのエンジニアで、今年からAJM(freeeではアソシエイトマネージャーのことをAJMと呼んでいます)になりました。20代男性で一人暮らしをしてます。電車があんまり好きじゃないので、会社から徒歩圏内に住んでます。

大学院の研究がデザイン系だったので、デザインとかフォントとかが好きだったりします。もちろんエンジニアリングも好きです。フォントについては先日開催したfreee 技術の日でも税務申告書のレイアウトを考えていたら、なぜかフォントを作っていた話というタイトルでお話しているのでご興味があればぜひ見てみてください。

ぶっちゃけfreeeって働きやすい?

mao:働きやすいか働きにくいかで言えば働きやすいなと思ってます。前職は勤務時間、服装とかが決まってるような会社だったんですけど、freeeは全然決まりがなくて自由な人が多いので、そういう意味だとめちゃくちゃ働きやすいなっていうふうには思ってます。

特にファッション、髪型、ネイルとかはみんなかなり自由にしてて、個人的にはすごい好きですね。そういうのが好きすぎて「あの人すごい格好してるなー」ってガン見しちゃってるときあります(笑)

あとはfreeeに来て初めて1on1という文化を経験したんですけど、そういうコミュニケーションは個人的には結構好きで良いことだと思ってますね。

違和感があるところがないわけではないけど、基本的には働きやすいかなと。

ogugu:freeeにはやりすぎ1on1というのがあって、たしかオンボーディングパートナーと最初の1ヶ月は毎日、他にもチーム全員と自由に好きなだけ1on1していいみたいな感じですよね。

mao:そうですね。私もチーム全員と一通り1on1して、いまも場合によってはbi-weeklyでやったりしてますね。

ogugu:僕も働きやすいと思ってますね。個人的には、結構子持ちに理解がある人が多くて、柔軟な対応ができるところは目立つなって思います。子供の理由で休む連絡をすると「家族を大事に」「家族First」ってリアクションをくれる人がたくさんいて、あれをつけてもらえるだけで、多少気は楽になりますね。

至るところを労わっているfreeeのSlack絵文字
至るところを労わっているfreeeのSlack絵文字

mao:分かります。私の場合、体調が悪くて早退するときとかにも感じますね。ちょっと気になったのはお子さんがいたりしなくても、体調が悪かったりしなくても、例えば趣味の予定があるので今日休みます、とか人によってプライベートの事情は違うので、それぞれの事情が考慮されてるといいなと思うんですが、そのあたりってどうなんでしょう?

nippori:ゲームの発売日、僕1週間休みました(笑)その時に休むことになにか言われるっていうのは全然なくて、1on1では「どこまで進みました?」ってみんなに聞かれましたね。(笑)

mao:1週間は強い(笑)

ogugu:ゲーム発売日の休みはあるあるですね(笑)

nippori:僕は新卒で比較対象がないので、正直分からないのですが、働きやすいとは思ってます。

今チームの出社日が金曜日なので、金曜日以外は家でゆっくり仕事できるし、急なプライベートの予定が入ってもチームのみんながカバーしてくれるので、特に困ることなく働けてます。

mao:部署の性質とかにもよるんだと思うけど、急なお休みがあっても滞りなく業務が進むっていうチームづくりができてるってすごいですよね。私のチームだと同じ業務をしているメンバーが数人だったりするので、影響があるかも。

nippori:たしかにチームの人数の違いはあると思いますね。自分が急にいなくなっても業務が完全にストップするような人数ではないです。あとOKRのオーナーとかも複数人で持ってたりするので1人が1日休んだくらいだったらプロジェクトが止まるということはない気がします。

出社頻度ってどうしてる?

ogugu:僕は基本リモートで週 1くらい出社してます。出社のときは基本的にメンバーと交流したり、ランチ行ったりとかに使ってますね。あとオフサイトとか。対面で話したほうがよい業務がある日は出社してます。

逆に出社する予定だったけど、しない日とかも結構あります。例えば雨降ってて出社大変だなとか、あと子供が風邪で保育園で自宅保育になったりとか。あとは自分が低気圧頭痛があるので、調子悪い時は出社しないとか。

mao:私はチームの出社日が水曜日で、基本その日に行って、それ以外に何か用事あったら出社してます。

私も花粉症がひどくて、この前出社日前日に「花粉症辛いんだよね~」みたいな話をしてたら周りの人に「じゃあ全然リモートでいいんじゃない?」って言ってもらえて助かりましたね。無理して出社してパフォーマンス落ちちゃったら本末転倒なのでは?って自分は思ってたんですけど、そのときにみんなもそう言ってて、割とみんなもそういう感覚なんだなと。

freeeの場合、出社日だから絶対にその日は出社してってほどの強制力は持ってないというか、そう思ってないよと言ってくれるのは助かるなーと。そこら辺がなんか人に優しい気はしますね。

セキュリティチームが新卒研修成果物の脆弱性を探している様子。お酒や食べ物を片手に攻撃の手は止めない。
セキュリティチームが新卒研修成果物の脆弱性を探している様子。お酒や食べ物を片手に攻撃の手は止めない。

nippori:僕も基本チームの出社日の金曜日に出社してて、基本的にチームメンバー全員との1on1とかチームのミーティングを全部金曜日に詰め込んでるっていう感じですね。

対面で話したほうがよさそうなミーティングがあれば出社するんですが、基本リモートで働いてます。家のほうが気楽なので、選べるなら家のほうがいいなという感じです。

働く時間はどうしてる?

nippori:裁量労働制なので基本的に個人の自由ですね。僕の場合は寝るのが深夜3時とかだったりするので、本当10時半とか11時ギリギリとかに起きて11時に働き始めてますね。最近はパートナーの生活リズムに少しずつ合わせるようにしてて、頑張って8時半とかに起きる努力をしています(笑)

ogugu:僕にとっては朝が遅めなのは助かります(笑)子供が生まれてから朝早めに働くことが増えたんですけど、それでもけっこう朝ドタバタしてたりするんで、ミーティングの始まりがだいたい11時なのは助かってます。

mao:私は努力目標として9時半を目指してます。基本的にリモートの時は9時半、出社する日は通勤時間もあるのでもう少し遅く働き始める感じですが、まわりの人達も物理出社だと遅めに出社したり、午前は家で仕事してから来たりしているので、支障は出ていないですね。

人によって朝一の時間の概念は違うし、だいたい真ん中あたりの時間にして、みんなが集まりやすい時間でミーティングしようという暗黙の了解ができてる気がします。

あと遅く働き始めちゃうと夜の自分の時間が減っちゃうので、ある程度頑張ってるというのはありますね。火曜日はジムに行ってるので、会社のスケジュールにもそれを反映して、間に合うように仕事を調整してます。

ogugu:健康的でいいですね。僕はもともと生活リズムが決まってなかったりするので早い日は朝6時とかに起きてそのまま7時に仕事を始める時もあれば、11時ぐらいまで始めたくなくて始めないときもあります。

子供が生まれてからは子供が夜に起きちゃって、それに相手して寝れない時もあるんで、それにちょっと拍車がかかってる感じですね。送り迎えとか夕方以降の育児で仕事に集中できない時もあって、そういう時はもう次の日の朝早くとか。

家だと低気圧でマジで耐えれない時はちょっと休憩もらって寝たりできるので良いですね。あと設計で行き詰まって疲れた時とかはちょっと散歩したりもします。そのあたりは自由にやってます。

コミュニケーションで好きなところ、気になるところはある?

ogugu:気になるところでいくと「ハイコンテキストな会話」ですかね。例えばSlackのチャンネル名とか、チーム名の付け方、独特なネタとかが多いので、入ったときに一番困ったのはそれかもしれないです。

mao:分かります。私は仕事柄皆さんにヒアリングしに行くために、Slackのいろんなチャンネルに行くんですけど、チャンネル名を見ても組織図上のチーム名と違ったりするので本当にここであってるのか??と分からないときがあります。結局freee歴長い人に聞くが一番早いっていう結論になっちゃって。

ogugu:そうですね。僕も合ってるか分からないことがまだあるので、これは改善しないとと思ってますね。

mao:私が好きなところとしては、全社員が書いている自己紹介スライドがあって、1on1で仕事以外の話をするときにもあの人はこういう趣味を持っているからこういう話題持ってこうみたいなことができて話しやすいし、楽しい時間として過ごせてるなっていう印象ですね。

気になることとしては、出社した時に周りの人とコミュニケーションを取ったりするのは楽しいんですけど、私糖質制限をしてるので、ランチにはあまり行けなかったりします。食事をコミュニケーションツールの主たるものにしないでほしいなとはちょっと思ってます。

飲みニケーションとかも同様で、全然分かるんだけど、それだと弾かれちゃう人もいるということをちょっと主張していこうとは思ってます。

ogugu:なるほど、その観点はなかったですね。僕のチームではあまり気にしてこなかったかもしれないです。

mao:実はちょっとメニューが違った方が嬉しい人がいるかもしれないし、それを食べるために他の日に頑張って調整してる人もいるかもしれないっていうのを考えてみるっていうのもいいかもしれないですよね。

nippori:分かります。僕もお酒は飲まないので、イベントだったり打ち上げだったりの時に飲み物がアルコールしかないときはちょっと悲しいです。ドリンクバーがあるのでソフトドリンクは飲み放題で、それはこのオフィスの好きなところなのですが、お酒を手配するときにちょっと高級な瓶のジュースとかも一緒に用意してくれると嬉しいなと思います!(笑)

あと、freeeのイベントってなにかとお寿司が出てくるケースがとても多いんですが、生魚が食べられないので、たいていの場合他にも食べ物があるんですけど、もしお寿司しかないとなると困っちゃいますね。

mao:それは大事ですね。私もお酒は飲まないので、ソフトドリンクは大事です。無料で豆乳が提供されていたり、ドリンクバーにデカフェコーヒーがあるところは個人的には推しですね。

社員が自由に利用できるドリンクバー。階によって飲めるドリンクが違う
社員が自由に利用できるドリンクバー。階によって飲めるドリンクが違う。

mao:あと全然別の観点でこれは人によるんだと思うけど、子供の話を聞くのは実は私は苦手だったりします。毎回雑談が子供の話だとどう聞いたらいいんだろうという気持ちにはなるかも。

nippori:なるほど、僕は子供はいないですが別に嫌ではないですね。その人の仕事じゃない面の話を聞いている感じで意外と楽しく聞けるかも。

ogugu:僕のまわりにも子供が好きじゃないっていう人がいたりするし、それも人による価値観だと思ってます。そういう意味でいうと、僕は積極的に子供の話をすることはないかもしれないですね。アイスブレイクとかでなんかゆるふわなネタを言ってくださいと求められた時になんかそういうネタは自然と出てくるかもしれないけど。

nippori:気になるところといえば、例えば僕は申告チームですが、このプロダクトがどういうふうに売り出されてるのかとか社内で誰が何人ぐらいどんな風に関わってるのか、みたいなことをあんまり知らなくて。

今まではそんなに思うことはなかったんですけど、AJMになってプロダクトのロードマップとかを考える時が増えて感じるようになりましたね。開発組織だけで見てても判断できないことがあってPdMに聞くんですけど、なんでもかんでもPdMに聞くっていうのもなあと。Bizの人達もPdMに聞いてると思うので、その間に立つPdMは大変だよなって思ったりします。なのでBiz組織と自分からもっと関わっていきたいなって思ってます。

mao:たしかに、実際どんな感じで売られてるかを知ることは開発者のモチベーションにも繋がるので知りたいですね。

カルチャーで好きなところや気になるところはある?

nippori:僕自身freeeのなかでわりと自由に生きてるところがあって、気を遣うこともないし、それぞれがそれぞれでいいよねみたいな空気があるのは、いいなと思ってますね。

mao:年齢とか立場というのもあんまり意識する場面はないですよね。誰とでも丁寧にですます口調で話しているなとも思います。偉そうに話す人はいないですね(笑)

あと、趣味の話を結構みんな堂々としてる印象はあります。会社によっては趣味とかプライベートには踏み込まないというか、ノータッチっていうぐらいドライな環境みたいなのもあったりするので、逆に堂々と趣味の話をして同士を見つけてめっちゃ盛り上がるみたいなところは個人的に好きです。

ogugu:僕は価値基準の中の「あえ共」は好きで、会社の透明性の象徴かなって思ってますね。あと、「ムーブメント型組織」っていうのがあると思うんですけど、それはかなり実感しています。enablingSREをみんなでやってきたいと自分が発信したときに、SREはもちろんプロダクト開発チームも一緒に協力してやってくれたりとか、あとは自分がSRE留学した後に同じようにSRE留学する人たちが何人か出てきてくれたりして、なんか自分がやった取り組みが結構波及したのがすごい嬉しかったし、いいカルチャーだと思ってます。

freeeの価値基準を表すイラスト。"マジ価値"や"あえて共有"という言葉は日常的にfreeersが使ったりする。
freeeの価値基準を表すイラスト。"マジ価値"や"あえて共有"という言葉は日常的にfreeersが使ったりする。

あとは、マネージャーもラベルに過ぎなくて上司ではないよっていうのはすごい考え方だなと思ってます。他の会社だと結構リーダーとかマネージャーにならないと昇給しないということもあると思うんですけど、キャリアの考え方って人それぞれなので本当にラベルに過ぎないって割り切ってるのはすごいいいなと。

nippori:そうですね。逆に僕の場合は新卒2年目とかでマネージャーにチャレンジできるというのは良いところだと思ってます。僕の場合、自分で望んでその道に挑戦した訳ではないけど、早いうちから AJM になってみることができたので、自分の適正を早めに知れるという意味で良かったなと思います。

ogugu:気になることとしてはプロダクト志向でアウトプットを大事にしてきたからこそ、負債が溜まってきているのはちょっと気になりますね。負債解消はちゃんと進めていきたいです。

mao:あと、自分の部署がちょっと特殊だからかもしれないですけど、あんまり社内の技術的なところをキャッチアップできてないなっていうのを自分の中の課題として思ってて。

LT大会とかよく開催されていて聞きに行けそうな雰囲気ありつつ、見ず知らずの人が入っていいのか?とか詳しい人じゃないと盛り上がれないような気がして(笑)、どこから入ったらいいんだろうって思ったりしますね。

社内で使ってる技術とかいまみんなが興味持ってる技術を知るにはどこから入ったらいいんでしょう?

関西拠点でのLT大会の様子
関西拠点でのLT大会の様子

ogugu:確かに。僕は技術の話はけっこうしているなという印象なのですが、言われてみると、本当に好きな人が好きな人同士で話してるところがあるかもしれないです。

nippori:そうですね、例えば横断フロントエンド委員会とかだと趣味的にフロントエンドの話をしているんだけど本当にフロントエンドが好きな人が集まっている感じがして玄人向けな感じがあるのかも。

ogugu:主催してる側としてはあんまり詳しくない人もライトに参加してほしいんだけど、参加者側としてはみんな詳しい人ばっかりなんでしょっていう敷居の高さを感じて入れないみたいなのは結構あるあるな気がしますね。勉強会コミュニティ自体は結構あるので、ライトに入れる入り口みたいなのは確かに作っていけるといいですね。

おしまい

三者三様、いろんな考えを持っていて、すでにできているいいところもあれば、まだまだ改善していきたいこともあるよね、と等身大なお話が聞けました。

一定のニーズがありそうであれば今後もいろんな人に話を聞いて連載していこうと思っています。 例えば、ひとりひとりのキャリア感や、大崎オフィスでのお気に入りの過ごし方なども特集していこうかなと思っています。 こういう話が聞きたい!などのリクエストもあればぜひコメントください。

それではまた!