どうも、こんにちは。freeeでGYOMUハックという社内の業務改善系エンジニアをしている廣野です。
4月にfreeeとビズリーチさんで協力して、業務改善系エンジニアを集めたGYOMU Hackers Guildというコミュニティーを立ち上げました。経緯としては、社内に閉じがちになってしまう社内向けシステムを触るエンジニアが、同じような悩みを抱えているのではないかと考え、それを相談して、さらなる高みに行けるような集まりができればいいなと考えたことがきっかけでした。
そして先日、セールスフォース・ドットコム様のオフィスをお借りして、GYOMU Hackers Night vol.2を開催したので、その様子を紹介します。
Lightning Talk
LTは株式会社LIFULL・藤原裕也さんとランサーズ株式会社・土屋雅彰さんに発表していただきました。 LIFULL藤原さんは、Salesforceと業務システムを連携した業務改善の事例、ランサーズ土屋さんはコミュニケーションツールとSalesforceを連携したコミュニケーションの改善の事例を発表してくださいました。 とても参考になる内容でした!
発表資料については、GYOMU Hackers GuildのFacebookページで公開されているのでぜひご覧ください。
パネルトーク
vol1のときは、テーブルトークがメインでしたが、今回は趣向を変えてコミュニケーションをテーマにしてビジネスチーム側、エンジニアチーム側にわかれてのパネルトークを行いました。
ファシリテーターはコードキャンプ株式会社・矢野目佳太さん(写真一番右)、 ビジネスチーム側パネリストは株式会社ビズリーチ・白石剛爾さん、freee株式会社・坪井亜美、エンジニアチーム側パネリストは株式会社ビズリーチ・田中聡さん、freee株式会社・廣野美里、でした。(写真の左から名前順)
パネルトークではビジネスチーム側とエンジニアチーム側の感じ方の違いと歩み寄り方について、盛り上がりました。
ここが変だよエンジニアチーム
1.要件の持ち込み
坪井:エンジニアとビジネスサイドでは時間間隔が違う。ビジネスサイドでは明日から効果測定したいのに数週間かかると言われてしまう。そのスピード感では次の施策が決められない。
白石:エンジニアからそもそもそんなことはできないと言われることもある。ビジネスサイドの説明が足りていないのは自覚しているが、汲み取って欲しい。
坪井:ビジネスサイドで内容を6割くらい考えて持っていっても、エンジニアから要件がわからないと撥ねられる。
田中:エンジニアとしては、依頼されたその数字が見えることでどうなるのかが分からない。可視化した先が知りたい。
廣野:エンジニアサイドからするとシステム要件よりも何をやりたいのか言って欲しい。毎回依頼が来るたびにビジネスサイドにヒアリングすることになる。
坪井:スピード感が大事だからと、ビジネスサイドでやりたいことでできることを全部やってたら、Salesforceが散らかってしまった。
廣野:そして余計に闇が広がるんだよね……笑。
2.ビジネスサイドとのコミュニケーション
廣野:ビジネスサイドからの依頼はJIRAで来るが、文字のコミュニケーションが辛い。依頼をもらった時点で対面でのコミュニケーションをしに行く。
田中:自分も同様。文字では相手の感情が分からない
3.エンジニアからの歩み寄り
田中:エンジニア的にスピード感が必要だと感じたら、PDCAサイクルを回すために一旦要件の曖昧さは度外視する。 →実装/運用後にビジネスサイドからフィードバックをもらい、目的がずれていないことを確認している。
4.具体性が分からない要件への対応について
白石:相談という形で、一旦エンジニアサイドに話を聞いている。話を聞いてくれ、対応案を出してくれるので助かっている。
廣野:エンジニアとしても要件がふわっとしているなら、具体的な依頼ではなく相談なのだと伝えてくれると嬉しい。
田中:エンジニアもビジネスサイドの情報を常に収集し、先にビジネスサイドに働きかけるようにしている。
ここが変だよビジネスチーム
1.施策の実行について
廣野:ビジネスサイドは短期間にたくさんの施策が実施されては無くなっていくのでそのスピードについていくのが大変。それに、それぞれのステークホルダーが分からない。
坪井:数が多すぎて、ビジネスサイドもよく分かっていない。
廣野:組織全体として、うまいやり方をするために体制から考える必要もあると思う。
コミュニケーションをより良くするために……
白石:ビジネスサイドとしてはコミュニケーションとリソースの調整が大事。役割とスケジュールをはっきりさせる。分からないことは積極的にコミュニケーションを取って溝を解消していく。
坪井:エンジニアに完璧を求めすぎない。ビジネスサイドもSalesforceが使えることが一種の営業スキルだという想いで自ら学ぶことも怠らない。
廣野:ビジネスサイドから相談が来た場合は、他にも同様の件で困っている人がいるのではないかと意識しながらフォローに入る。
田中:使うのはあくまでもビジネスサイドのメンバー。使っているビジネスサイドの業務フローや各場面での使われ方を知っておく。
ー結論ー:ビジネスサイドとエンジニアサイドがそれぞれ歩み寄ることが大事!!
Q&A
Q:YES/NOしか答えてくれないエンジニアにはどうコミュニケ―ションを取れば良いか?
A:廣野:かつてリソース面で対応ができなかった場面があった。自分はYES/NOだけでは答えないよう心がけている。なんでNOなのか、なんでYESなのかの理由もセットで聞くと良いのではないか。
田中:ミスを恐れて、確実に対応できるものでないとYESと言いづらいのかもしれない。その方の上司も巻き込んでコミュニケーションを図ることが良いかもしれない。
こんなかんじで、かなり盛り上がったパネルトークとなりました。
テーブルトーク
そのままの流れでコミュニケーションをテーマにしたテーブルトークを実施。ものすごく盛り上がっていて、真剣に話されていました。同じ悩みを抱える方は多いみたいでした。
次回
次回のGYOMU Hackers Night vol.3は8/23にビズリーチさんのオフィスで行います! ご興味のある方はぜひご参加ください!!!
詳細はGYOMU Hackers GuildのFacebookページにてご連絡いたします。