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開発チームと輪読会をやったお話

こんにちは!freee会計のQAをしているazuminです。
freee QA Advent Calendar2023 9日目です。

freeeに入社して約2ヶ月が経過しました!まだまだ上手く業務を回せているとは言いづらいですが、毎日学びながらQA生活を送っています。
本記事では開発チームと行なっている輪読会についてお話しできればと思います。

はじめに

freeeというサービスは会計を扱うシステムであるため、簿記の知識や税の知識がとても重要なものとなっています。 それを知っていないとチームとして目指すべきものがわからなかったり、QAとしては期待するものがわからなかったりしてとても苦労します。
このような経緯があり、私たちのチームでは税に関する輪読会を行なって知識をさらに深める会を継続的に実施しています。

輪読会とは

人々が集まって、同じ教科書などの本を読み、その内容について意見を交わすことを意味する語。事前に決められた担当者が、本の内容を訳したりまとめたりしてから、他の参加者が理解できるように発表する形式がとられることも多い。

引用 : Weblio 辞書

ざっくり言うと、参加者皆で同じ本を持ち寄って理解していく会ということですね!

会議の目的について

  • チーム全体で消費税に関する知識を深めていくこと

チームメンバー全員で共通認識を持つことで、より品質、開発スピードをあげることができる。
難しい内容を全員で理解することで個人の学習における心理的負担を下げる。

  • 参画したてのメンバーの知識の底上げ

ここはまさに私が対象となっていた部分だったのですが、入社する前は別の業界で働いていたこともあり消費税に対する知識はほぼ皆無に等しい状況でした。

  • 開発チーム内コミュニケーション

普段から会話をしていた方がチーム力を高めることができ、意見や議論が起きやすいチームとなる。
これによりより良いサービスの提供につながる土台となる。

輪読会のやり方

1週間に1度、1時間の時間を確保して行なっています。
担当となった一人がその日のファシリテーター兼先生役となります。 そのため担当の人は事前に対象のページを読み込んでおき、自分なりの解釈を持った状態で輪読会に臨みます。
大事なのはその内容の概要を知っておくことと、その日の輪読会を円滑に進めることで100%理解しなければいけないということではありません。
全てを理解しようとすると、担当の方の負担がとても大きくなってしまいますからね。。。
その他のメンバーは都度都度意見、質問を行い疑問点を解消していきました!

実際の雰囲気

担当者が説明している中で気になることについてはメモに記入していたり、内容を要約して理解を深めたりしているメンバーもいました。 この時はどうなんだろう、このパターンはどうなんだろうと実際の業務での利用用途などを踏まえて話しています。
冗談も交えながら活発に議論や会話がなされており、とても有意義な会になっていると思います!

やってよかったこと

  • ファシリテーターをメンバー内で回す
    ここはやっていく中で最も大事な点ではないかと感じました。もちろん主催者がファシリテーターを回していく方式もあるのですが、メンバーによっては参加させられている意識になってしまうこともあるかと思います。ファシリテーターを回していくことで、全員が輪読会の当事者として会議に参加できていることでいい会になっていると思います。

  • 適度な難易度の本を選択する
    本の内容が簡単すぎると輪読会せずとも個人個人で理解できてしまうので、輪読会が退屈な時間になってしまいます。 逆に内容が難しすぎてもその場で理解が深まらず、宿題のような形で負担がかかるか、理解しないまま輪読会が終わってしまうことにも繋がりかねません。
    その意味では今回使用している本はちょうどいい難易度、ボリュームであったと感じています。

メンバー内の感想

3回ほど実施したのちに輪読会のアンケートを実施しました!
アンケートをいくつかピックアップしてお届けします。

Q1.現状の輪読会の満足度
「大いに満足している」「概ね満足している」に意見がまとまる結果となりました。 特に大きな不満等はなく、今後も引き続き続けていければと感じています。
Q2.輪読会の開催頻度
ちょうど良いという意見が多い中、少し多いと感じる方もいらっしゃるようでした。 日々の業務を実施している間に今回の輪読会も開催しているので、業務への影響をみつつ開催頻度も見直していく予定です。
Q3.輪読会の難易度
「ちょうど良い」「少し難しい」という意見が見られました。 少し負荷のある内容の方が輪読会としてはやっている意義があると思いますので、概ね期待通りになっているのかなと思っています。

また自由記述のアンケートでは
・自身のプロダクトに当てはめるとどうなるか的な観点の比重を増やしたい
・例え話を入れることで、自分の理解が正しいかを確認するための助けになっている
・この輪読会を通してさらに理解を深められた
・プロダクトの挙動だけでなく、バックグラウンドを知れてありがたい
このような意見をいただきましたので、今後よりブラッシュアップして輪読会ができればと思います!

終わりに

輪読会を通して、私個人としては簿記の知識や消費税の知識が格段に向上していると感じます。
またチームとしても認識共有がしやすくなっていくのではないかと思いますし、やれて良かったと思います! まだまだ学ばなければいけない部分は多々ありますが、楽しみながら引き続きやっていければと思います。

明日は、SEQ(Software Engineering in Quality)チームでQAエンジニアをしているtatsukom-sanが「SRE出身の人間が考える品質保証」について記事を書いてくれます。 お楽しみに!

最後までご覧いただきありがとうございました!よい品質を〜