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QAエンジニアでLT大会をしてみた

こんにちは、QAのharashinです。 先日QAチームでチーム内LTを実施しました!

QAチームでLTをしようと思った理由は大きく2点あります

1. 組織拡大していく中で他のチームの取り組みやペインの言語化・可視化

QAチームは横断的な組織でQAチームには属していますが 普段はそれぞれの担当プロダクトチームと一緒に業務をしています。

「QAのスキルアセスメントシートを作って適用してみた」でもあるように、現在社内では 「QAのテストの標準化」 がされています。

ただ「QAのテストの標準化」 でフローは標準化されていても、 プロダクトの特性やチームの開発体制によってテストの内容や取り組みなど異なる部分が出てきます

これまでオフィスでの雑談や組織の規模感から、 なんとなくでも他のチームの状況が把握できていましたが、 ここ最近の急激な組織拡大により他のチームの状況が把握しづらくなっている現状がありました

LTという場を作ることで、 強制的に自分たちのチームの取り組みやペインの言語化・可視化を行うことで、 他チームでの取り組みを自分たちのチームに取り入れてみたり、 他のチームのペインを解消するためのアイデアをえたりするキッカケになれば良いと思いました。

2.市場価値を測る上で自分たちの取り組みを社外に発信するためのリハーサル

私自身、以前freee 技術の日「freee のweb とモバイルでのテスト自動化の取り組み」を発表しました。 大変ありがたいことに多くの方に聞いていただき、発表後の質疑応答にも来ていただきました。

私にとってはモバイルでのテスト自動化の取り組みは 日々の業務の一部となっていて当たり前になっていましたが、 改めて言語化し発表してみると面白い取り組みをしているんだと再認識できました。

その経験から 実は社内では当たり前になっているけれど、 まだまだ面白い取り組みがあるのではないかと思い始め、LT開催に至りました。

実際のQAのLT大会の様子

QA LT大会の開催前の様子
これが投稿したくてブログを書いています。

5分前に会場には私しかいなくとても寂しい思いをしましたが、当日は悪天候ということもありオンライン参加のメンバーが多かったというオチでした。

実際は多くのQAメンバーが参加して、Slackのスレッドは100件を超えるほど盛り上がりました。

LT内容

LTの内容をとても簡単にようやくしてみようと思います。 面白そうな内容は後日発表メンバーがブログを書いてくれるかもしれません(わくわく)

1. リグレッションテスト、本当に大丈夫?

プロダクトが急速に成長していく上でQAとして新規機能開発のテストも大切だけど、 リグレッションテストもしっかりやっていこうという話

2. 品質を眺める会を開催してみた

品質はQAエンジニアがテストするだけでよくなっていくものではなく 開発・PdM・デザイナーと一緒によくしていくもので、そのために見ていたデータや開発フロー改善の話

3. リスクベースドテストを考えよう

リスクベースドテスト自体は決まったやり方が用意されているわけではなく難易度の高いが、 QAとしてリスクの見極めをする際にどのような観点に着目するべきなのかについての話

4. SRE出身の人間が考える品質保証

QA観点ではよく機能面のテストを実施しているが、 非機能面での品質保証に関して、なぜやるのか・やると嬉しいこと・どう実施すると良さそうかの話

5. バックエンドのAPIテストのこれからの話

プロダクトの特性上、バックエンドテストに注力しているチームもあるが、 バックエンドテストに注力しているチームのテスト実施内容や今後何に取り組んでいくのかの話

6. 会計デモデータ作成スクリプト作った話

QAのテストの標準化でのオンボーディングで利用するfreee会計の事業所のデータを一括で作成した話

7. freeeにおけるテスト設計の意義

freeeでは探索的なニュアンスを含めたテストを大事にしており、 入社したメンバーがテスト分析・設計を始めるときにこれまでとのやり方との違いに戸惑うところであるが、 なぜ今のfreeeのテスト分析・設計になったのかをアンチパターンとともに共有した話

実際LTやってみて、どうだった?

私たちQAチームのMissionは、「起こしちゃいけないハッピーが起こりにくい体質にすることでマジ価値を継続的に届け続ける」です。(※ハッピー:バグのこと)

私たちのMissionを達成するために、これさえやっておけば良いという万能薬は今のところありません。これからも万能薬は生まれることはないと思います。 ただQAエンジニアとして、ベストプラクティスは常に追求するべきだと思います。

1つのQAチームで取り組める内容には限界があるので、ベストプラクティスを追求する機会というのは必然的に限られます。 しかし各プロダクトのQAチームの取り組みを共有し、自分たちのチームでは挑戦していなかった・できていなかった取り組みを知ることでベストプラクティスを追求する機会は何倍・何十倍に増えると感じました。

まだまだ品質よく高速にプロダクトををリリースしていくために、やりたいこと・やれることが見えてきて個人的にはとてもわくわくする時間でした。

LTを発表したメンバー・聞いていたメンバーがこのLTをキッカケに一歩でも何かチャレンジすることができれば嬉しいです。

これからもQAエンジニアや品質に関して定期的に発信していこうと思います。

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