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プロダクトマネージャーカンファレンス 2017 にスポンサー/実行委員として参加しました

はじめまして。 プロダクトマネージャー執行役員の坂本登史文です。

日本最大級のプロダクトマネージャーのカンファレンスである Product Manager Conference 2017が 11/13, 14 に開催されました。 (公式サイト http://2017.pmconf.jp/ ) freeeはブーススポンサーとして協賛しただけでなく、私自身が実行委員としてカンファレンスの運営に携わっていました。

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本記事では、運営・スポンサー目線を交えながらインタビュー形式でイベントを語ろうかなと思います。ちょっと変化球っぽいイベントレポートですがおつきあい頂ければなと思います。

イベントの様子や概要を教えてください。

おかげさまで400名を超える方にご参加頂き、大盛況のイベントとなりました。数多くの参加者の方、メディアの方がすでにイベントレポートを公開してくださっています。幾つか紹介させていただきます。本当にありがとうございます。

  • 当日のTwitterまとめ ()
    • 当日の会場の臨場感がよく分かるまとめです。
  • Speeeさん のイベントレポート()
    • 当日のセッションを網羅的に紹介されています。
  • CAREER HACK さんの記事
    • 個別セッションの内容を記事にされています。11/26時点で2セッションが記事化されています。

さて、本ブログには戻ってきて頂けたでしょうか。上記のイベントの運営側・スポンサー目線でのレポートをお送りします。

なんでfreeeがプロダクトマネージャーカンファレンスのスポンサーをしているの?

freeeでは既に10名以上のプロダクトマネージャーが在籍・活躍していますが、まだまだメンバーが足りません。なので、一緒に働く仲間をみつけるべく、「まずはfreeeという会社を知っていただこう」と思いスポンサーという形で参加しました。 もちろん、日本のプロダクトマネージャーの発展・親交を深めるお手伝いをしたいという気持ちも大きいです。Product Manager Conference のスポンサードだけではなく、PM系のイベントにfreeeの会場を貸し出したり、freee主催でPMのイベントを行うこともあります。そういう活動を通じて、PM業界(?)の発展に寄与できればいいなと思います。

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以前freeeで行った「通称:泥イベント」の様子 (イベントレポート)

運営で一番大変だったことはなんですか?

いやー、体力的にキツかったのは袋詰ですね。カンファレンスの参加者にカンファレンスバッグをお配りするのですが、その袋詰が体力的にキツかったです。 カンファレンスバッグの中には、カンファレンスの目録・スポンサーさま配布物などが含まれているのですが、それを封入する作業です。イベントスタッフ数人で2時間弱かけて作業しました。もちろん、それだけたくさんのご支援を頂いているということですので、大変感謝しております。

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カンファレンス開催前週の金曜日の夜に運営スタッフと準備を行う図

メインの封入作業自体は単純なのですが、封入したバッグを再度ダンボールに入れ直し、会場まで郵送する準備が結構大変でした。ダンボール何箱にもなるのですが、それ全部に発送伝票を書いて貼る作業が地味にツライ。なんで同じ住所を何枚も別の紙に書く必要があるんだ。。と。。そして重い。紙って重いんですね。

体力的以外の話をすると、やはり登壇者の決定&調整です。 まずは登壇者の決定。こちらいきなり「XXさんにお願いしよう」と決めるのではなく、まずはカンファレンスのコンセプトをきめて、そこからブレイクダウンしていきます。(まさにPMがプロダクトや機能を作るときと同じ流れ) 今年は2回目のカンファレンスということもあり、

「広げる、深める、日本のプロダクトマネジメント」

とコンセプトを決め、そのゴールを実現するためにはどんなテーマのセッションが必要なのかとブレイクダウンしていきました。そして下記のセッションテーマに整理しました。

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Product Manager Conference 2017セッション概要(公式サイト から引用)

セッションテーマが決まれば、登壇者の洗い出しと依頼です。これがまた大変です。このあたりは運営委員の及川さん・丹野さんの人脈に大いに頼りながら、そのテーマに適した方に講演を依頼します。

今回は各社経営・執行役員クラスやGoogleのAPMのメンバーに登壇頂いておりますが、奇跡的なスケジュール調整が必要でした。メールでご連絡するのですが、「午前中ならいけます」だったり「そのテーマだったらもう少し長い時間欲しい」だったり、様々なご返信がかえってきます。その針の穴を通すようなスケジュールを組み立てるのが骨の折れる作業でした。そのかいもあり、参加者の方に満足いただけるタイムテーブルになったと自負しています。

スポンサーはどうでしたか?

今回のカンファレンスでは、様々な企業さまにご支援いただきました。スポンサーメニューも、「プラチナ・ゴールド・ブース・シルバー・Tシャツ・ロゴ・ドリンク・メディア」と数多く設定させて頂き、スポンサーさまの様々なご意向に応えられたのではないかと思っております。ご支援頂いたスポンサーさま、本当にありがとうございました。

freeeはブーススポンサーとしてブースを出しておりましたので、freeeブースの様子をレポートします。弊社の周りのブースでは、Atlassianさんが「アンケートに答えたらTシャツプレゼント」、Speeeさんが「コーヒー飲めます」、リブセンスさんが「ステッカーガチャ」のような催しをされていました。 他社さまのブースのクオリティの高さに驚き、一日目の最初はめっちゃ焦ったそうです。(私は運営に集中していたので後で聞いた話です)「もっと何かアピールしないとfreeeに興味を持ってもらえないのではないか」という不安から、急遽、価値基準サイコロを会社から搬送し、サイコロイベントをすることにしました。

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freeeの価値基準サイコロ (イベントの後日freee社内で撮影)

イベントの内容としては、「サイコロを振ってもらい、マジ価値がでればfreeeのTシャツプレゼント」という内容です。1/6というシビアな確率にもかかわらず、一時はちょっとした列ができるくらいの盛況でした。ご参加頂いた方、ありがとうございました。 こういうイベントブースにおけるノウハウもちょっとずつためていきたいところです。さすが他の会社さまはなれているな、と素直に勉強になりました。

請求書払いも可能なイベントでしたが、オペレーションはどうしたの?

スポンサーさまへの請求や請求書払い希望の参加者の方には、もちろん請求書をお送りする必要があります。そのオペレーションには会計freeeを使っています。

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会計freeeの請求書管理画面

請求書をfreeeで作成しておけば、その後の入金確認まで一気通貫で管理できたり、郵送代行サービスを使用することができたり、請求から入金管理のオペレーションがむちゃくちゃ楽になります。 このあたりの作業は私がしていたのですが、業務理解が深まったり、細かい改善点に気づいたり、非常に有意義な作業でした。 B向けのサービスを提供しているとなかなかお客さまと同じ体験をすることは難しいのですが、PMカンファレンスの運営を通じてその経験を得られるのはPM冥利に尽きるな、と思います。

freeeのメンバーはどんな形で参加したの?

freeeの開発チームでは、社外の勉強会に参加したり、講演したりすることを推奨しています。今回も、多くのPMメンバーがブースでの説明の合間をぬってセッションを聞き、懇親会に参加してPMの輪を広げました。

参加した何名かの感想を載せておきます。

藤崎

正直、有償のイベントで、PMというニッチな職種のカンファレンスにどれくらい人がくるんだろうなあと思っていましたが、一日目の朝、開場前から列ができる状態で非常に驚きました。PM界が盛り上がっているなと感じます。

塚本

PMカンファレンスで学んだ各社のbest practiceをfreeeにも適用できればと思っています。次回のPMカンファレンスではfreeeのPM流を共有したいと感じます。:)

おそらくPMの口からしか語られることのない、プロダクトビジョンを転換した理由などが(freeeでも同様のことが起きたことはあるが)、きちんと言語化されて腹落ち感があった。

ずっとブースに張り付いていた、採用担当の栗林の感想も紹介します。

栗林

朝早くから多くの来場者がお見えになり、注目の高さを感じるイベントでした。ブースにお見えになる来場者へ、仕事やプロダクトに対する思いを伝えるfreeeのPM陣との橋渡しをさせて頂きました。ご来場頂いたみなさま、ありがとうございました。

freeeのメンバーが一番興味をもったセッションは?

freeeはB向けのサービスなので、同じB向けのクラウドサービスのSalesforceさんのセッションは、開催前から非常に興味が高かったです。

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Salesforceで行われているプロダクトマネジメントセッション(公式サイトから引用)

実際、セッションの内容も非常に勉強になる内容でした。

  • 次期バージョンに向けて数百のチームがどのようにSyncし開発を進めていくのか
  • 製品全体のロードマップはどのようにして決めているのか
  • プロダクトの最終責任者の役割は何なのか
  • エンジニアが集中して働けるようなTrickやTips
  • 新企画をレビューするときのフレームワーク
  • 品質を上げるために行っている取り組み

などなど、B向けグローバル企業が行っている取り組みを余すことなく紹介頂きました。freeeでも参考になることがたくさんありました。もちろん、今のフェーズですべてを真似ても意味が薄いので、うまくエッセンスなどを取り入れていければなと思います。しっかり噛み砕いて、聴講できなかったメンバーにも社内勉強会などで展開していきます。

以上、変わった形でのイベントレポートとなりましたがいかがでしたでしょうか。 freeeは積極的にイベントへの参加や協賛を続けていきます。何かしらのイベントでつばめのロゴTシャツを来た人を見かけたら、お気軽に話しかけてもらえたらなと思います🐦