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freeeアクセシビリティー・ガイドラインVer. 202209.0を公開しました

こんにちは、freeeのアクセシビリティー・ガイドラインおじさんの中根です。 先日、リモート・ワークの時に使っている椅子(友人から安く譲ってもらったものだけど、実際は結構高いものらしい)の座面のクロスがすり切れて、ことあるごとに大量の綿埃みたいなものを振りまくようになってしまって頭を抱えています。

さて、今回もfreeeアクセシビリティー・ガイドラインの更新情報をお届けします。

モバイル・アプリケーション観点からの見直し

前回の更新から4カ月近く経っていますが、この間、モバイル・アプリケーションの観点でガイドライン全体の見直しをするという作業を主にやっていました。 その結果、ガイドライン、チェック内容ともにかなりいろいろな変更をしました。(とはいえ、これまでのバージョンとの互換性がない変更はしていないつもりです。)

詳しくはリリース・ノートをご覧いただくのが良いと思いますが、見た目に一番大きな変更は、各ガイドラインへの「対象プラットフォーム」の追加です。

ガイドラインは、比較的抽象度が高い内容で、多くのものはWebとモバイル・アプリケーションの両方に適用できるものです。 しかし、ガイドラインの中にはモバイル・アプリケーションには関係ないものもあります。例えば、マウス・ホバーに関するものなどが挙げられます。 また、モバイル・アプリケーション向けにWeb向けのガイドラインとは異なる表現や基準を示すガイドラインを追加する必要もありました。

そこで、これまでもチェック内容にはあった「対象プラットフォーム」の項目を、ガイドラインにも追加しました。 その上で、各ガイドラインについて適切な「対象プラットフォーム」を指定し、それに合わせて文言も修正しました。

こう書いてみると大した変更ではないように見えますが、実際にはかなり時間をかけて見直していますので、特にモバイル・アプリケーション向けのガイドラインやチェック内容は、それなりに実用的なものにできたのではないかと考えています。(もちろんまだまだ改善の余地はあるのですが。)

チェック内容のより機動的な修正を目指して

今回のように比較的時間がかかる見直しをしていると、チェック内容の更新箇所も自然と多くなります。 そのような更新箇所の中には、今回のモバイル・アプリケーション観点からの見直しとは直接関係がなく、早めにチェック・リストに反映させたいようなものもあります。 しかし、これまで基本的にチェック・リストもガイドラインのリリース時にのみ更新する前提で考えてきたため、そのようないわば機動的な更新がしづらいのが現状です。

今回のような比較的規模の大きな見直しも時々ありますが、ガイドラインは大分安定してきているのに対して、チェック内容については日々実施されているチェックからのフィードバックなどを受けて比較的頻繁に更新する必要が生じます。 そこで、ガイドラインのリリースのタイミングとは独立してチェック・リストの更新ができるような体制を作るべく、まず手始めに、チェック内容の更新情報をガイドライン本体の更新情報には記載せずに、チェック実施用Googleスプレッドシートのページにのみ掲載することにしました。

これから更新の仕組みなど詳細に検討しますが、今後チェック・リストはより頻繁に更新していく予定です。

引き続きご意見などお待ちしています

今回の変更についても、それ以外の部分についても、ご意見やお気付きの点など、GitHubリポジトリーのIssuesやPull Requestsでお知らせください。