こんにちは、freeeの自称アクセシビリティーおじさんの中根です。
freeeアクセシビリティー・ガイドラインを紹介した先日の記事が結構多くの方に読んでいただけたようで、独りニヤニヤしています。
そのfreeeアクセシビリティー・ガイドラインですが、5月21日にVer. 202005.0を公開しました。
ちなみに毎年5月の第3木曜日は、世界中でアクセシビリティーに関する何かしらの活動をしようというGlobal Accessibility Awareness Day (GAAD) で、今年は5月21日がその日に当たります。 ということで、若干無理矢理ですが、この日に合わせて更新版を公開してみました。
さらにちなみに、freeeではGAADに合わせてこんなプレス・リリースも出しています。
さて、以下ほぼリリース・ノートの内容そのままですが、今回の更新内容を紹介します。
今回は主に参考情報の追加
一番大きい更新は、初版リリース時にまだ書けていなかった参考情報の追加です。 追加したのは以下の情報です。 これらは、ガイドラインの背景などを理解しやすくすることを目的に追加していますので、どちらかというとアクセシビリティーに最近興味を持ったというような方に読んでいただけると良いかもしれません。
- 自動的に変化するコンテンツの問題点
- フォーム・コントロールのラベル付けの必要性
- 色を用いた表現に関する注意点
- フォーム操作で発生する動的な変化が及ぼす影響
- 入力エラーの扱い
- 小さすぎるクリックやタッチのターゲット・サイズの問題点
- 画像化されたテキストの問題点
- 画像化されたテキストを使用する場合の代替情報の提供
- コントラスト比確保の重要性
- ユーザーCSSを適用したチェックの実施方法
- キーボード・トラップが引き起こす問題
- 様々なユーザーの入力手段の特徴とそのサポート
- 音声・映像コンテンツの存在を認知可能にする
- 音声の自動再生とアクセシビリティー
- 音声・映像コンテンツのアクセシビリティーを確保する
- Tab/Shift+Tabキーを用いたチェック
この他に、Reactコンポーネントなどのアクセシビリティーに、AccessibleNameとroleについて少し加筆しました。
他に、CSSを含む表示の修正、文言の調整、誤字の修正などもしています。 なお、誤字の修正については社外の方からPull Requestをいただきました、ありがとうございます。
ひきつづき、ご意見やご指摘につきましては、GitHubリポジトリーのIssuesやPull Requestからお願いします。
次回予告
次回の更新ですが、現在以下のような修正を検討しています。
- 表記揺れの解消
- ガイドライン本文の構成見直し
どうぞお楽しみに。