この記事は freee Developers Advent Calendar の 24 日目の記事です。
こんにちは @hiraguri です。 freeeの開発担当取締役をやっていて、エンジニアチームの組織作りを主にやってます。CDOという役割ですが、DesignではなくDevelopmentです。わかりにくめです。
今日はfreeeのエンジニアチームがコロナ下のリモートワークをどう過ごしているかを共有しようと思います。 各社でさまざまな工夫をされてると思いますが、一事例として参考になれば嬉しいです。
リモワの始まり
freeeではコロナの急拡大をうけて、2月25日から全社リモートワークを開始しました。 いまも全社リモートは続いていて、ちょうど今日で丸10ヶ月になります。
健康状態の可視化
freeeでもリモートワークの環境に慣れず体調を崩してしまう人がでてきていましたが、直接顔をあわせないので体調を崩してしまうまで健康状態がわかりにくいことが悩みでした。 今年の7月からパルスサーベイという意識調査を定期的にやることで、健康状態の可視化を試みました。
設問は3つ
- 仕事は充実してますか
- 人間関係はどうですか
- よく眠れてますか
回答は「全然良くない」から「とても良い」まで5段階とし、「良くない」の割合(低スコア率)をだしています。
睡眠の低スコア率がきれいに下がっていて(眠れるようになった!)安心です。 9月25日の調査で10%あたりまで下がっているので、人間は大体7ヶ月くらいで新しい環境になれるのかもしれません。
仕事や人間関係がもともとあまり問題になってないのは、人と直接会わない分ストレスが低いからでしょうか。(もともと人間関係が良いのかもしれない!)
エンジニアのスコアが全社と比較して全体的に悪いのは、エンジニアのほうが環境の変化に敏感だからかもしれません。
こうやって数字にしてみると全体の動きがわかりやすくなるので、パルスサーベイはやってよかったです。
うちはこんなメトリクスとって良かったよ、とかあればぜひ教えてください。
エンジニア4名の早期退職
今年の夏に入社したエンジニアが4名も早期退職(入社後3ヶ月以内)になってしまいました。 退職理由はそれぞれ別だったのですが同時期に複数人が早期退職するのは創業以来初めてだったので、フルリモートが影響してるのだろうと仮説をたて、入社オンボーディングを見直すことにしました。
「なんでも聞いてね」から「聞きにいく」スタイルへ
これまですぐ隣にチームメイトがいたので「なんでも聞いてね」が通用していたし、それで十分でした。しかしリモートになるといくらオンラインで常時つなげていても、ふとしたときに聞くハードルはすごく上がっていて(もしくは慣れない)、思い切ってこっちから「聞きに行く」スタイルにしました。
チームメートとの1on1が大事
入社後なかなかなじめない理由の一つに、チームへの所属感を持ちにくい、なかなかチームメンバーとの距離感が縮まらないというのがありました。これまでも1on1は大事にしていてマネージャーやメンターとの1on1はこまめにやっていましたが、実はチームメンバーとの1on1こそリモートでは大事なんじゃないかという話になりました。
結論、入社1on1しまくる
上の2点をふまえて、入社後3ヶ月は1on1しまくることにしました。 マネージャーやメンターだけでなく、チームメンバーも2週に1度1on1、マネージャーのマネージャーも毎月1on1、入社した人が嫌じゃない限り1on1しています。 ただし1on1は基本15分としました。
僕も入社したエンジニア全員と毎月1on1していて、(彼ら彼女らの役に立っているかは不明ですが)どこにやりにくさを感じるか、いまの環境になにが足りないのかを直接聞けて、すごくいい機会になっています。
いろんなチームビルディング
10ヶ月もリモートワークが続くとリモートランチやリモート飲みだけだとどうしても飽きてきてしまうので、社内で好評だったおもしろい取り組みを紹介します。
- リモートでボードゲームしながら飲む
- リモートで毎朝コーヒー飲む時間をつくる(仕事の話禁止)
- リモートでプルリクみながら飲む
- リモートでプロダクトKPIの数字を眺めながらご飯食べる
- プロダクト単位でemg/pm/ux/qaみんなでリモートオフサイトする
特にリモートオフサイトは準備は大変だけどすごく盛り上がったそうです。
人事労務freeeのリモートオフサイトでは、競合他社のプロダクトをみんなで触ったり、1年間のOKRの読み合わせで理解を深めたり、ユーザーの声を動画でもらったり、みっちり5時間盛り上がって参加した人の反応もよかったようです。
意外とプライベートな話題より、がっつり仕事の話の方がみんな共通して関心が高いので、リモートでもチムビルになりやすいのかもしれません。
freeeのこれからの働き方
コロナの感染状況が落ち着く前提で、freeeでは4月から週2出社 + 週3リモートのハイブリッドな働き方にトライする予定です。
いまではすっかりリモートワークに慣れたのですが、出社には出社のいいところがあったので、今後の働き方を決める上で一番むずかしいハイブリッドにトライしてみることにしました。いいところや働きづらいところがたくさんでてくるはずなので、その学びを踏まえて今後のfreeeの働き方を議論していきたいと思っています。
社内で出社したいという声をけっこう聞くようになったり、採用の現場でもフルリモートの会社は避けたいという人もでてくるようになりました。
あらためて出社とリモートを両方経験してみて、なるべくいいとこどりできるような新しい働き方を見つけていきたいです。
スペアリブの作り方
そういえば今日はクリスマスイブなので、クリスマスぽいレシピを載せて終わります。
母のレシピですが、鍋に放り込むだけで激ウマスペアリブの出来上がり。 家族からの評価がうなぎ登ります。 ふだん料理しない自分でもめっちゃ簡単だったので、ぜひ作ってみてください。
オレンジジュースはポンジュースがおすすめ!
- スペアリブ 1kg
- オレンジジュース
- トマトケチャップ 大さじ5
- しょう油 大さじ3
- ウスターソース 大さじ2
- 玉ねぎ
- 人参
- 肉に塩こしょうして全面に焼き色をつける
- 鍋に肉を入れ、肉がかぶるくらい迄オレンジジュースを注ぎ、ベイリーフ、トマトケチャップを入れ、煮込む
- 途中、人参を加え少し煮込み、しょう油、ウスターソースを加え、煮る
- 最後に玉ねぎを入れ更に煮る
明日は最終回、freeeの創業者CTO @yokoji です!
メリクリ〜よいお年を〜