こんにちは。freee人事労務でQAエンジニアをしているshihoです。 freee QA Advent Calendar2023 15日目です。
自己紹介
元カスタマーサポートで、2016年8月にfreeeに入社しました。3年前にQAエンジニアに異動してから、品質保証の重要性とユーザーのニーズに焦点を当てた仕事に取り組んでいます。お客様との関わりがあった経験を活かし、使いやすく信頼性の高いプロダクトを提供することに情熱を燃やしています。
アクセシビリティとは
アクセシビリティに関しては、さまざまな定義が存在しますが、freeeとしては特定の個人を対象とするのではなく、すべての人に使いやすいものを提供することを目指しています。また、特定の条件での使いやすさではなく、あらゆる条件下でも使用できることを重視しています。
アクセシビリティチェックに取り組むきっかけ
元々freeeに入る前は、アクセシビリティについて何も知らず、社内研修や勉強会を通じて考え方を学んできました。そんな中、QAチームでもアクセシビリティの品質を担保できるよう進めたいという話が出て、チャレンジしてみませんか?というお誘いを受け、アクセシビリティチェックを開始しました。
アクセシビリティチェックをどうやって進めたか
アクセシビリティチェックを開始するにあたり、最初はどうやればいいのかわかりませんでしたが、アクセシビリティ初心者にも分かりやすいようにデザイナーチームの方がアクセシビリティガイドラインとチェックリストを用意してくださいました。最初はそれらを丁寧に確認し、不明点やわかりづらい部分があれば適宜質問し、サービスのアクセシビリティ品質を確保しながらガイドラインとチェックリストの内容を理解していきました。現在でもこのチェックシートとガイドラインは毎回のアクセシビリティ品質確保に利用しています。 次に、チームメンバーにもアクセシビリティの重要性を伝えていきました。研修を受けていても、実際に問題があるとどこが問題で、どのように修正すればいいか分からないことがありますが、チェックシートとガイドラインがあるおかげで、修正方法や問題の理由を説明しながら議論することが容易になりました。 アクセシビリティのガイドラインとチェックシートは公開されているので、参照していただければ幸いです。
QAがアクセシビリティチェックを進めて良かった点
- アクセシビリティチェックを行うことで、アクセシビリティに関係のない問題にも気付くようになりました。特にスクリーンリーダーを利用したチェックの際に、読み上げに違和感を感じたり、読み上げられない・読み上げ内容に問題があることに気付くようになりました。
- チームメンバーがデザインの変更などが行われる際に、積極的にアクセシビリティの問題がないか確認してくれるようになりました。また、設計段階のデザインを確認する際も、アクセシビリティに問題がないか確認するようになった結果、QAチームがチェックを行う際のアクセシビリティ問題の指摘が減少しました。
アクセシビリティチェックをQAエンジニアがやることでテスト実行の工数が増えたか
結論として、増えていません。最初はチェックに時間がかかっていましたが、慣れるとそれほど時間を要せずに確認できることがわかりました。通常のテストの際にはキーボードだけで操作したり、ツールを開いてチェックすることで、チェックを開始する頃には修正が行われているため、確認もスムーズになっています。
おわりに
アクセシビリティチェックを通じて品質リードをするチャレンジをした結果、自分やチームにとって有益な経験となり、改めて良かったと感じました。今後は、自分が学んだことを自分のチームだけでなく、freeeの内部でも広めるために活動できればと思っています!
明日は、Yuya Kawamitsu san が記事を書いてくれます。お楽しみに〜!
それではみなさんよい品質を〜